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花王、Power Platformを活用した市民開発者の取り組みを紹介

作成者: BI LAB編集室|2022年11月27日

Power Appsでアプリを開発

花王株式会社は、生産工場のSCM部門のDX化を目指し、Microsoft Power Platformのビジネスアプリ作成ツール「Power Apps」でのアプリ開発の取り組みについて2022年11月16日に発表した。現場視点での施策やデジタル人材の育成も行っている。

生産管理、在庫管理のデジタル化

Microsoft Power Platformは、ツール作成のPower Apps、分析ツールPower BIなどを活用できるサービスだ。

花王のSCM部門では、少量多品種の化学製品を取り扱っており、製造記録や設備・機器の検査記録、原材料の在庫管理、危険物リストなど、アナログ書類のデジタル化を2021年頃から模索していた。

そこで技術開発センター・先端技術グループのマネージャーである竹本滋紀氏が、Power Appsによるローコード開発に着手。原材料の種類・数量・場所などを記載した300種類以上の在庫管理カードをデジタル化するアプリを作成した。これにより、約480時間の作業効率化を実現している。

今後はデータ活用も

同社では、市民開発者(ITの専門知識がない社員による開発)にPower Platformを推進し、国内10工場のSCM部門で260以上のアプリを開発。竹本の在籍する和歌山工場では、従業員が59のアプリを開発した。今後はPower BIを活用して膨大なデータを可視化するツールの開発を考えている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

花王株式会社のプレスリリース(@Press News)

https://www.atpress.ne.jp/news/335267