Power BIは、Microsoftが提供するビジネスインテリジェンス(BI)ツールです。
無料でも様々な機能が使用できるため、数あるBIツールの中でも人気の高いツールの1つとなっています。
さて、Power BIを手っ取り早く学習しようとした時、どのような方法があるでしょうか。
ひとつには、既存のダッシュボードを加工から再現する方法があります。
エンジニアの方が実際に案件に入った場合には、この方法で学んでいくことが多いでしょう。
ただ、Power BIでその方法をとろうとした時、全く知識なしから始めた人はほぼ必ず「ヘルパークエリ」の問題にぶつかると思います。
上記のことから、本ナレッジでは、「ヘルパークエリとは何か」・「どう使いこなすものか」について書き記していきます。
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Power BIのヘルパークエリとは、Power Queryでデータを取得・変換する際に自動的に作成される補助的なクエリのことです。
そう、既存のダッシュボードを再現する時に、「ん?なんだこれ?」と思うそれは、自動的に作成されるものなのです!
どのタイミングで作成されるのかについて、順を追って説明します。
①データにアクセスする
①-1 まずはPower BIのページを立ち上げ、ホームタブ左側の「データを取得」をクリック
①-2 出てきた項目から該当の項目をクリック、ここにない場合は「詳細」をクリック
①-3 今回はヘルパークエリ再現のため、「詳細」からフォルダを選択
→フォルダパス記入の画面が出てくるため、そこにアクセスしたいフォルダのパスを入れれば完了
②データの読み込み・展開
②-1 フォルダを選択すると、フォルダの中にあるファイルが表示されます。
ファイルのデータを展開するために赤枠で囲ってあるアイコンをクリックします。
②-2 下記のような画面が表示されるので、特に変更がなければ「OK」をクリックします。
そうすると、、、
このように、ヘルパークエリが画面上に現れます。
つまり、ヘルパークエリとは、step②-2:「ファイルの結合」をした時に自動的になされる処理なのです。
この処理の内容は、「隠しファイル(システムやアプリケーションが内部的に使用する、非表示になっているファイル)の削除」や「テーブルの展開」、「データ型の変更」等で、ユーザーが効率的にデータを処理するのを助ける内容になっています。
ヘルパークエリは、フォルダの中に複数ファイル存在するという前提で、結合前に全てのファイルに同様の処理をかけたい時に役立ちます。
先のページで、「サンプルファイルの変換」をクリックしてください。
そうすると、読み込まれたファイルのデータが表示されます。
複数ファイル読み込んでいる場合は、1ファイル分のみ表示されます。
ここで、結合前に全てのファイルに対して行いたい処理のステップを記載することで、step②-2でファイルの結合がされた時に、行いたい処理が全て済んだ状態で結合されることになります。
特に、元データがマトリックスデータであり、それをテーブルの形に変更してから結合したい時には非常に役に立つ機能です。
本ナレッジのまとめは下記です。
冒頭の話に戻りますが、もし既存のPower BIを再現するようなときには、ヘルパークエリは手動で再現する必要はありません。
テーブルを結合/展開しようとすると、自動的に行われるものだからです。
「サンプルファイルの変換」の部分のみ、新たな処理が足されていないか確認するようにしましょう。