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【Qlik Sense】 ロードスクリプトにおける「Let」と「Set」の違い

作成者: Jiro|2025年10月07日

はじめに

Qlik Sense のロードスクリプトでは、変数を使って処理を簡潔にしたり、値を使い回すことができます。変数を定義する方法として 「Let」 と「Set」 があります。今回は、その違いと使い分けを解説していきます。

 

構文

Let」と「Set」で以下のようにロードスクリプト上に記載し、変数を設定するとします。

 Let vSample1 = 1+1;
 Set vSample2 = 1+1;

 

「Let」 の動作

「Let」は右辺を計算してから変数へ格納しています。数値計算や関数を使った場合に有効です。

Let vSample1 = 1+1;
Trace Sample1 = $(Sample1);

// 出力: Sample1 = 2

 

「Set」 の動作

「Set」は右辺を文字列としてそのまま変数へ格納しています。パスやファイル名、式そのものを変数に入れたい場合に有効です。

Let vSample2 = 1+1;
Trace Sample2 = $(Sample2);

// 出力: Sample2 = 1+1

 

使用例

Set vPath = 'lib://DataFiles/';

Let vRounded = Round([売上], 0.1);

Let vYearMonth = Date(Today(), 'YYYYMM');

 

おわりに

今回「Let」は計算した結果を格納する関数であり、「Set」は文字列をそのまま格納する関数であることを解説しました。2つの関数を使い分けることでロードスクリプトの柔軟性が上がると思います。