Qlik Sense のロードスクリプトでは、変数を使って処理を簡潔にしたり、値を使い回すことができます。変数を定義する方法として 「Let
」 と「Set
」 があります。今回は、その違いと使い分けを解説していきます。
「Let
」と「Set
」で以下のようにロードスクリプト上に記載し、変数を設定するとします。
Let vSample1 = 1+1;
Set vSample2 = 1+1;
「Let」
の動作「Let」
は右辺を計算してから変数へ格納しています。数値計算や関数を使った場合に有効です。
Let vSample1 = 1+1;
Trace Sample1 = $(Sample1);
// 出力: Sample1 = 2
「Set」
の動作「Set」
は右辺を文字列としてそのまま変数へ格納しています。パスやファイル名、式そのものを変数に入れたい場合に有効です。
Let vSample2 = 1+1;
Trace Sample2 = $(Sample2);
// 出力: Sample2 = 1+1
Set vPath = 'lib://DataFiles/';
Let vRounded = Round([売上], 0.1);
Let vYearMonth = Date(Today(), 'YYYYMM');
Let
」は計算した結果を格納する関数であり、「Set
」は文字列をそのまま格納する関数であることを解説しました。2つの関数を使い分けることでロードスクリプトの柔軟性が上がると思います。