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Qlik Senseで分析しやすいデータ構造を作るテクニック【テーブルの結合:Join】

作成者: Deck|2017年9月05日

Qlik Senseで分析しやすいデータ構造を作る【テーブルの結合:Join】

1.Joinとは

Joinは2つのテーブルの共通点を見出してまとめることです。

Joinを利用するためにはデータ ロード エディタでLOAD文の前に(Left/Outer/Inner) Join(Joinを行うテーブル)を入力します。

(Joinを行うテーブル)を省略すると直前にロードしたテーブルが対象になりますがバグの温床になるためきちんと入力することをお勧めします。

 

 

 

Concatenateを使った結合はテーブルの末尾にレコードを追加しますが、Joinはレコードの値が一致している部分をキーにして結合します。

Qlik Senseで利用可能なJoinはいくつかの種類があるため、それぞれの例のイメージを図で解説します。

 

2.Left Join

Left Joinは元からあるテーブルを基準に新しい情報を付け加えるときに利用するJoinです。

Joinするテーブルの同じ項目名がキーになり、値の一致するレコードが結合されます。

 

上の例では「顧客ID」がキー項目となります。

顧客IDの1,2,4がそれぞれのテーブルで一致するため結合が行われ、左テーブルの「顧客ID=3」のレコードはそのまま残り、右テーブルの「顧客ID=5」のレコードは捨てられます。

 

3.Outer Join

Outer JoinはLeft Joinと似ていますが、元のテーブルにキーが見つからないときもレコードを追加してしまうことが特徴です。

 

Outer Joinの結果テーブルには元テーブルのどちらか片方にしかなかった「顧客ID=3」「顧客ID=5」のどちらも含まれています。

 

4.Inner Join

Inner Joinは元のテーブルとJoinするテーブルの一致する部分のみを取得したい場合に利用します。

一方のテーブルにしか存在しない「顧客ID=3」「顧客ID=5」は結果テーブルには含まれません。

 

この記事は、以上です。