今回はフィルターネタの2回目。
フィルターのメニューに依存フィルター(Dependent Filter)と背景フィルター(Back Ground Filter)という2つのフィルター設定がある。
やってみれば、「あーこういうことね」っていうくらいの機能なのでサクサクやっちゃいましょ。
Sisenseのデフォルトの選択状態は以下のようになっている。
購入時年代で「10」を選択する。その時、購入時年齢の20代の年齢も選択できる状態になっているのがわかる。ここで、強引に購入時年齢で"21"を選択したたらどうなるかー
おそらく「結果がありません」というメッセージが表示されるだろう。
Sisenseではフィルター間の依存関係は無視され、なんでもありの状態。
このようにフィルター間に依存関係を反映させるのが「依存フィルター」だ。
依存フィルタを作成するには、フィルターの右上のメニューから「依存フィルターの追加」を選択する。
追加するフィルターの選択画面が表示されるので、ここで「購入時年齢」を指定する。
この段階で、既にフィルターが効いているのが確認できる。ここでは[OK]をクリックして閉じる。
依存フィルターができた。購入時年代で「10」が選択されている場合、購入時年齢の[すべてを含める]をクリックするとさらに10代の中から何歳を選択するかの絞り込みができるようになっている。
フィルター状態を再設定したい場合は「鉛筆」アイコンをクリックして行う。
さて、ここで疑問が生じた。
依存フィルターはデザイン上、上から下への依存関係を示しているように見える。
では、購入時年齢を選択した時に購入時年代はどうなるか。
結果は...
反映されない。
つまり、依存フィルターは階層を意識して作成するものなので、上から下への反映のみに限定されている。
これ重要だね。
すべての値が表示される。例えば「購入時年代」のフィルターを開くとこんな感じ。これは当たり前。
しかし、分析対象対象として、そもそもN/Aを外しておきたいというようなケースは結構ある。
しかも、ユーザにはN/Aのデータを意識させたくないケース。
そんな時に背景フィルターが役に立つ。
例えば、未成年の人を除いて分析を行いたいとする。
「フィルターの編集」でN/A,0,10のチェックを外した上で、下記のように「背景フィルターとして設定」を選択する。
背景フィルターが設定されると、このダッシュボード上では、N/A,0,10は一切表示されなくなる。フィルターの表示ですら「すべて含める」と表示されるので、ユーザにとっては、そもそもN/A,0,10のデータがあった事実も意識されない。
ではこれに影響を与えられる「購入時年齢」はどうなるのか?
上記のように、購入時年代「N/A,0,10」に該当する購入時年齢が表示されるし、選択も可能だ。
ここで0を選んだら、当然「結果がありません」になる。
ここで購入時年代で絞りたい場合は依存フィルタ-を設定すればよい。
今回は依存フィルターと背景フィルターの使い方を解説した。
まとめると
■依存フィルター
フィルターの絞り込みを他のフィルターに反映させたい場合に使用する。特に階層的なフィルターを配置する時に有効
■背景フィルター
絞り込み状態を初期状態にしたい場合に設定する。特にN/Aを分析から排除したい、特定のターゲットだけを分析したい場合、ユーザにそれを意識させずに操作させることができる
フィルターを適切に活用して、ユーザが使いやすいダッシュボードを作ろう。
ではまた!