先日12月13日(金)にマイナビ様主催の「マイナビニュースフォーラム 2019 Winter for データ活用」に参加させていただき、『事例公開!顧客行動を可視化して、広告の無駄撃ちをなくす。~その秘訣と、実現する唯一無二のビッグデータ分析環境~』をテーマに博報堂様と共に講演させていただきました。
博報堂様と弊社で取り組んでいる、CDP(Tealium)とBI(Sisense)を利用した広告最適化の事例紹介を中心に、広告最適化の仕組みや得られた結果、ビッグデータ分析に関する知見などをお話させていただきました。簡単に内容をレポートさせていただきます。
株式会社博報堂 金子 明彦 氏
大学卒業後、楽天や電通デジタルを経て2016年より博報堂デジタルビジネス推進局にて
デジタルマーケティング領域業務に従事。CDP基盤構築からサイト制作、運用広告最適化、
CRMシナリオ構築、各種のツール導入、データの可視化まで広く対応。
<アジェンダ> |
第1部では、広告担当者が抱える「獲得件数を維持しつつ広告費用を圧縮したいが、目標があるため出稿量は減らせない」という課題をもとに、Tealiumを利用した広告最適化の手法と事例について、博報堂金子様からご紹介いただきました。
様々な媒体での顧客行動を統合できることに強みがあるTealiumを利用することで、コンバージョン済みの個人を特定し、超過広告配信の防止が可能となります。さらに、コンバージョンに至るまでの広告配信回数を可視化することで、ある一定の回数以上の広告配信は効果的ではないことが分かり、その分のコストを他の施策に回すことでより大きな成果に繋がります。
これら広告最適化の方法を実践している3社の事例を交えつつ、分析結果から得られた仮説や、AIと連携した広告パフォーマンスの向上など今後の展望もご紹介いただきました。
INSIGHT LAB株式会社 執行役員 横尾 聡
大学卒業後、日本電気株式会社を経て、中堅商社、リゾート運営会社にて人事総務、財務会計、
マーケティング等の広範な実務を経験。その実務経験を活かし、現職にてデータ分析コンサルタントとして、
これまで100社以上のBIのプロジェクトの運営、開発実績を持つ。
<アジェンダ> ・BIの歴史(第1世代~第3世代) ・インメモリBIの課題 ・第3世代BI「Sisense」とは ・Sisenseの特徴 - In-Chipテクノロジー - データモデリング - ダッシュボードデザイン - 機械学習による異常値検出 ・Tealium連携の仕組み、デモ |
第2部では、Tealiumのデータ可視化・分析に利用したBI製品”Sisense”の紹介と、ビッグデータ分析に関するベストプラクティスについて、当社の横尾からお話しました。
現在主流のインメモリBI製品は高速に処理できるデータ量に限界があり、顧客行動ログ等のような大量のデータを対象とする場合には不向きであると言えます。また、目的別にデータマートを作成する必要があるなど、運用上での課題も多くあります。一方、第3世代BIのSisenseは、In-Chipテクノロジーにより数億件レベルのデータ量に対しても驚異的なパフォーマンスを発揮することができます。
その他にも、データモデリングの特徴や、拡張機能(Blox)を利用した高度なダッシュボードデザインなどのSisenseの機能紹介と併せて、Tealiumのデータを可視化したアプリケーションをモニターに写し、実際の分析手法や効果的な可視化方法を解説しました。
より大きなデータ(数十億件~)に対してはクラウドDWH"Snowflake"とSisenseを組み合わせたソリューションが最適であると提示し、60億件のデータに対するレスポンスのベンチマークテスト結果をご紹介させていただきました。
最後に、会場にお越しになっていたSisense Japan代表の武田様から、今後の日本市場への展開について一言頂きました。
今回の登壇では”顧客行動の可視化”をテーマに、博報堂様と共同で取り組んでいる事例をご紹介いたしました。当日は予想以上に多くの方にご来場いただき、またアンケートの集計結果からも多くの方がご興味を持ってくださったことが分かりました。
弊社では今後もSisenseのパートナーとしてセミナー等で情報発信を続けていきます。今回ご参加していない方も、次回以降で是非ご参加ください!