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【Snowflake】情シス・法務の壁を突破!データとAIを「現場主導」で即日試せる時代の到来(6/15週)

作成者: Ebisu|2026年6月25日

📌3秒で分かる!この記事のサマリ!

  • アプリの安全対策が楽に!ログインしたユーザーの権限に合わせて、画面に表示されるデータを自動出し分け。開発者がセキュリティコードを1行も書くことなく、安全な閲覧制限を実現。

  • AIの品質管理が楽に!自動で動くAIアシスタント(Cortex Agents)が、「正しい道具を使って、正しい仕事をしているか」を2つの新指標(TSA/TEA)で自動採点。

  • 外部ツールの試用が即日に! 外部ベンダーのツールを自社の安全なSnowflake環境の「中」で動かすため、データ流出リスクがゼロに。法務の契約審査や購買稟議をスキップして即日検証可能。

 

こんにちは。Ebisuです。

2026年6月15日週もSnowflakeから、運用面やAIに関する超重要アップデートが発表されました!

一見すると、エンジニア向けの地味な運用改善のニュースに見えるかもしれません。しかし、ビジネス視点で紐解くと「セキュリティ確保」と「業務の実用化」に直結する嬉しい内容ばかりです。

今回は「このアップデートで、現場の何がどう楽になるのか?」という観点から、最重要ニュースを厳選して解説します!

前回の記事をお読みでない方は以下のURLよりどうぞ!

 

 

1. アプリの安全対策が楽に!

【アプデ内容】Streamlit in Snowflake - 制限付き呼び出し元権限(一般提供開始)

(ソース元:https://docs.snowflake.com/release-notes/2026/other/2026-06-01-streamlit-restricted-callers-rights-ga

ログインした権限(ロール)に合わせて、画面に表示されるデータを自動的に出し分けられるセキュリティ機能が正式に使えるようになりました。

 

👀営業・ビジネス目線👀

「ダッシュボードは共有したいけれど、役職や担当エリア外のデータまで見えてしまうのはまずい...」という情報ガバナンスの悩みが、Before/Afterで以下のように激変します。

【開発手間の変化】

  • これまでは: ユーザーごとの閲覧制限をかけるために、開発者がPythonコードを駆使して「この権限の人が来たら、このデータをフィルターする」という処理を個別でガッツリ書き込む必要があり、実装漏れのリスクや膨大な開発コストがかかっていました。

  • これからは: 1行も書くことなく、Snowflakeのシステム側が自動的に「閲覧者本人が見ても良いデータだけ」を画面にフィルタリングします。過度な情報共有リスクをシステムが勝手にシャットアウトしてくれます。

セキュリティ基準の厳しい大企業でも、開発の手間をかけずに安心して社内アプリを横展開できるようになります。

 

アプリ実行権限の使い分け比較

アプリの目的や扱うデータの性質によって、設定を2つのモードから明確に棲み分けられます。

比較項目

オーナー権限(従来通りのデフォルト)

制限付き呼び出し元権限(新機能)

データの表示基準

アプリ作成者がアクセスできる全てのデータ(誰が見ても同じ画面が表示される)

今ログインしている「閲覧者」の権限範囲(見る人のロールによって中身が自動で変わる)

最大のメリット

全社共有の業績ダッシュボードなど、全員に同じ数字を共有できる

 閲覧者のロールに応じた安全な閲覧制限を自動化できる(セキュリティコード不要) 

 

ユースケース

全国の営業メンバーが、自分の担当エリアの売上や顧客データだけを確認・分析できる「セルフサービス分析アプリ」を全社展開したい場合の例です。

  • これまでは: 「東日本担当のメンバーが、西日本担当の顧客データを閲覧できてしまう」というリスクを避けるため、エリアの数だけアプリを複製して別々に管理するか、エンジニアが複雑な権限チェックコードを毎回作り込む必要があり、運用の手間が膨大でした。

  • これからは: アプリは「1つだけ」作ればOK。新機能を有効にして共有するだけで、開発者が特別なコードを書かなくても、東日本担当のメンバーがログインした時は東日本のデータのみ、西日本担当なら西日本のデータのみが裏側で自動制御され安全に表示されます。

 

2. 導入したAIが「暴走」していないかのチェックが楽に!

【アプデ内容】Cortex Agent 評価メトリクスに新指標2つ追加(プレビュー)

(ソース元:https://docs.snowflake.com/release-notes/2026/other/2026-06-11-cortex-agent-tool-metrics

自動で動くAIアシスタント(Cortex Agents)が、「正しい道具を使って、正しい仕事をしているか」を定量的なスコアで自動採点してくれるようになりました。

 

👀営業・ビジネス目線👀

「社内AIを導入したけれど、嘘の情報を返したり(ハルシネーション)、関係ないデータソースを参照したりして業務に悪影響が出ないか心配」という品質管理の悩みが、Before/Afterで以下のように激変します。

【原因特定の変化】

  • これまでは: AIが生成した「最終的な回答」の良し悪ししか評価できず、AIが裏で自律的に動いた際、「なぜその間違った回答に行き着いたのか」という途中のステップを切り分けるのが困難だった。結果、エンジニアが手探りでテストを繰り返すしかなく、膨大なテストコストがかかっていました。

  • これからは: 新指標(TSA/TEA)という通信簿により、AIが「適切なデータソースを迷わず選べたか」「選んだ道具を正しく使って正確な出力を出せたか」がパッと数値化される。回答が不正確だった場合の原因特定(デバッグ)が劇的に楽になります。

セキュリティ基準の厳しい大企業でも、開発の手間をかけずに安心して社内アプリを横展開できるようになります。

 

新指標(TSA/TEA)の役割の違い

 AIの頭脳の「どのステップ」で問題が起きているかを、明確に切り分けることができます。 

比較項目

TSA(ツール選択精度)

TEA(ツール実行精度)

採点するポイント

AIがユーザーの質問に対して、「適切なデータソースや関数を正しく選べたか」の中間プロセスを測定

選んだデータソースから、「ユーザーの要件を満たす正確な出力を組み立てられたか」の結果のプロセスを測定

例えるなら

「先月の売上を教えて」と言われた際、顧客名簿ではなく【売上テーブル】という正しい道具を迷わず選べたかのテスト

選んだ売上テーブルから、条件に合う数字を正しく合算して、ユーザーが求めるフォーマットで出力できたかのテスト

 

ユースケース

社内AIアシスタントに「先月の売上を教えて」と質問した際、AIが正しく売上データを参照しているかを検証したい場合の例です。

  • これまでは: AIが間違った数字を返したとき、AIの言葉選び(回答文)が悪いのか、それとも参照するデータベースを間違えたのか、エンジニアが裏側のログを手探りで調べるしかありませんでした。

  • これからは: 新指標を見るだけで、「AIは売上テーブルを正しく選べていた(TSAは満点)」けれど「数字の計算を間違えた(TEAが減点)」と一発で原因を特定できるため、実務へ投入するためのテスト期間を大幅に短縮できます。

 

3. 外部データを「ちょっと試す」コストと情シスへの申請が楽に!



【アプデ内容】Snowflake Marketplace - SaaS統合リスティング(一般提供開始)

(ソース元:https://docs.snowflake.com/release-notes/2026/other/2026-06-30-integrated-saas-listings-ga

Snowflakeの画面上から、外部の優れたデータプロバイダーやSaaSツールの無料トライアルを、別のサイトに移動することなくその場ですぐに開始できるようになりました。

 

💡そもそも「Snowflake Marketplace」とは?

一言でいうと「データのApp Store」です。世界中の企業や公的機関が公開しているデータ(気象、経済指標、人口動態など)やAIアプリを、スマホでアプリをダウンロードする感覚で、自社のSnowflake環境に一瞬で取り込んで使える場所です。

実は弊社も新潟県のデータをオープンデータとして提供していました!(2025年12月に公開終了しています)

外部リンク:Snowflake マーケットプレイス、INSIGHT LABが参加 新潟県におけるオープンデータの活用を推進 

 

👀営業・ビジネス目線👀

「Snowflake Marketplaceは便利そうだけど、うちの会社はセキュリティや法務が厳しくて、外部ベンダーのツールなんて実質使えない……」と諦めていませんでしたか?

今回の新機能「SaaS統合リスティング」は、そんなルールが厳しくて手を出せなかった企業にこそ最大のチャンスです。導入の常識が、Before/Afterで以下のように激変します。

【安全性の変化】

  • これまでは: データを外部ベンダーのサーバーへ「転送」する必要があり、情報漏洩を警戒する情シスのセキュリティ審査に数ヶ月かかっていました。

  • これからは: 外部ベンダーのツールを自社のSnowflakeの「中」にダウンロードして動かすため、データ流出リスクが物理的にゼロに。重たい社内審査をスキップできます。

【契約・予算の変化】

  • これまでは: ベンダーごとに異なる利用規約のリーガルチェック(法務のスタンプラリー)や、新規の購買稟議に膨大なタイムコストが発生していました。

  • これからは: Snowflake共通の標準契約ベースで即時トライアルが可能。本契約時も、すでに会社が前払いしている「既存の予算枠(キャパシティ)」から天引き決済できるため、新たな稟議が不要です。

「厳しい社内ルールのせいで試せない」時代は終わりです。これからは情シスや法務に負担をかけることなく、現場の判断だけで安全に最先端ツールを即日使い始められます。

 

ユースケース

マーケット分析のために、外部ベンダーが開発した最新の「AI自動レポート生成ツール」をテスト導入して効果検証したい場合の例です。

  • これまでは: ツールに自社の売上データをアップロードする必要があったため、データ流出を警戒する情シスや、ベンダー個別契約を求める法務の審査に数ヶ月かかっていました。

  • これからは: ツール側がSnowflakeの自社環境の中にダウンロードされて動く(データが外に出ない)ため、安全性を保ったまま即時無料トライアル開始。既存の売上データと組み合わせて現場主導でスピーディーに検証できるようになります。

 

まとめ:データ活用は「情シスにお任せ」から「現場主導」の時代へ

 

今回のSnowflakeのアップデート(Cortex Agentの評価ツール拡充、およびMarketplaceのSaaS統合リスティング)は、一見すると技術的な機能追加に見えますが、本質は「ビジネス部門のデータ活用を爆速にするための規制緩和」です。

これまでのデータ活用やAI導入は、以下のような高いハードルに阻まれていました。

  • 「AIエージェントを作ってみたけれど、裏で正しく動いているか評価できず、怖くて実務に投入できない」

  • 「Marketplaceの外部データや便利なAIツールを試したいけれど、社内のセキュリティ審査や法務の契約手続きが厳しすぎて、結局諦めるしかない」

今回のアップデートは、まさにこうした「現場のやる気を削いでいた壁」を綺麗に取り払うものです。

厳密な精度評価(TSA/TEA)によって「安心して実務を任せられるAI」を自分たちで育てられるようになり、データ流出リスクゼロの安全なインフラによって「今まで社内ルールの厳しさから諦めていた外部ツール」も現場の判断で即座に試せるようになりました。さらに、お財布の面でも既存の前払い予算(キャパシティ)を賢く流用できるため、新たな稟議のスタンプラリーに悩まされることもありません。

「うちの会社ではどうせ無理」だった時代は終わりました。

最高峰の安全性と、圧倒的なスピード感を両立した新しいSnowflakeの機能をフルに活用し、ぜひ皆さんのビジネスの現場から、データとAIを使った新しい価値を生み出していきましょう!

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