本記事は、Snowflake Advent Calendar 2023のシリーズ2 14日目の記事になります。
snowsightはsnowflakeウェブインターフェイスのことでsnowsightではsnowflakeのデータを利用してのダッシュボード作成機能を提供しています。
今回サンプルのダッシュボード作成には商品のセールスデータ(トランザクション)と顧客、商品、店舗関連のマスタデータを利用しました。
テーブルの一覧です。
下記チャートとフィルタで構成されたダッシュボートを作成してみました。
売上金額、数量、利益、顧客数、客単価を表示させ現状を把握
表示させ売上の変化を確認
一番売上が高い店舗タイプを確認
どの顧客層が売上に貢献しているかを見る
集計期間及び集計期間の単位が選択できるようにしました。
居住地x年齢帯別売上金額のヒートマップを性別でフィルタリングできるようフィルタを作成しました。
ダッシュボード
円グラフ、コンボチャート、マップチャートは結構頻繁に使われるチャートですが、snowsightで提供しているチャートは5種類(折れ線、棒、スコアカード、散布図、ヒートマップ)でこれらは含まれていません。
例えば折れ線のチャートに売上金額と売上数量のように値の範囲が大きく異なる2つの集計値を表示させたい場合、第2軸を追加することが出来ないため、チャートが見づらくなります。
チャートメニューでチャートの種別や集計方法は設定ができますが、色やその他の書式の設定項目がなく、グラフの色を変更することが出来ません。
階層情報を持つドリルダウン軸が使えませんので大分類>中分類>小分類といったドリルダウン形式でチャートを見ることは難しいです。
フィルタを利用してチャートの集計データをフィルタリングすることはできますが、チャートを見てすぐにチャート上で選択を行い、データを絞り込む等のことはできません。
軸をドリルダウンする、チャート上で深堀したいデータを選択するなどのことができ、チャート上の操作によりデータを深堀することが出来ます。
QlikSense、TableauなどBIツールは提供しているチャートの種類が多く、同じデータであってもよりいろんな見せ方ができます。また拡張機能が使えるツールもありますのでデータを視覚化するための選択肢が数多いです。
BIツールはチャートデザインをカスタムできる設定項目があり、グラフの色やチャート内のフォントを見る側の好みで変更することが出来ます。
例えば、チャート内に平均値の補助線を追加して一目で平均値と比較することが出来ます。
レポーティングのための機能が搭載されていることが多く、ダッシュボートの内容を資料にすることやプレゼンテーションに利用しやすいです。
snowsightのダッシュボートは他のツールを介さず、snowflakeのデータを視覚化することができるという点で確かにメリットがあると思います。
チャートの作成はもちろんデータを分かりやすくするという目的もありますが、データを見える化したうえで新たな発見ができるのというのも大事だと思います。
そのためにはインサイトを得やすいビジュアルを作ることも大事です。
BIツールを活用するとより豊かな表現ができますのでデータを分析するという観点で、SnowflakeとあわせてBIツールを導入してみてはいかがでしょうか。