今回はTableau 2022.1でリリースされた"Workbook Optimizer"(ワークブックオプティマイザー)についてご紹介します!
Tableau社公式ヘルプではこのように紹介されています。
ワークブック オプティマイザーは、ワークブックが特定のパフォーマンス ベスト プラクティスに従っているかどうかを識別するツールです。これらのガイドラインは、ワークブックのメタデータから解析したり、ルール エンジン アルゴリズムで評価したりできるものに限定されており、すべての推奨事項がすべてのワークブックに適用可能または適切であるわけではありません。
パフォーマンス向上のために、ガイドラインに沿った評価をしてくれるようです!
早速使ってみましょう!
Tableau Desktopでワークブックを開く。
こちらではTableau社が用意しているサンプルワークブック「スーパーストア」を使用。
「サーバー」>「Optimizerを実行」の順に選択する。
自動的に実行結果が表示される。
各項目のドロップダウンを開くと、詳細が表示されます。
以上、カンタンでしたね。
この結果を参考に、必要に応じて修正を行っていきます。
それでは以降で、この実行結果がどんな意味を示しているのかをご説明していきます。
上記のようにオプティマイザーを実行すると、ガイドライン(評価項目)が3つのカテゴリー(実行結果)に分類されます。
・アクションの実行
一言でいうと、「いますぐ修正しよう!」です。
ベストプラクティスに従うように修正を加えても、ワークブックの機能への影響は最小限か、まったくないはず。
「変更を避ける理由もないでしょう。」とまで記載されています。
・レビューが必要
ここに分類されている点は修正・対処するべきかをしっかり検討しましょう。
ガイドラインに従うために、データソースの再構築やダッシュボードの簡素化など、より細かな設計・実装についての評価をします。
しかし必ずしもその対処が作成者にとって良い結果をもたらすとは限りません。
ご自身の置かれている状況に応じて、時には有識者の手を借りて、対処すべきかを検討してください。
・合格
ガイドラインが満たされており、ベストプラクティスに従っています。
実際の画面では「渡されました」と表示されてますね。(今後修正されるでしょう)
これまでちょこちょこ登場してきたガイドラインは、いわゆる評価項目です。
これは、Tableau社作成のワークブックの合理化とホワイトペーパー「効率的に作業できるワークブックの設計」を基に作成されています。
下記のような項目があり、これらに沿ってワークブックを評価しています。
・計算の長さ
・計算に複数のデータソースを使用
・データソース内の複数の接続
・マテリアライズされていない計算
・データソースの数
・フィルターの数
・LOD計算の数
・ダッシュボード内のビューの数
・ワークブックシートの数
・使用していないデータソース
・使用していないフィールド
※全てのケースで実行結果が当てはまるとは限らないため、検討してから修正しましょう。
いかがでしたか!?
これまでパフォーマンス改善を行うには、作成者の知識量に左右されていたと思います。
しかしこの機能によって基本的な項目に限りますが、自動でチェックできるようになりました!
特にTableau初心者ユーザーの方にとっては手軽にパフォーマンス向上に取り組むことができる機能ではないでしょうか!?
修正するべきかの判断にのみ難ありですが、基本的なパフォーマンスチェック項目の確認忘れ防止のために役立ちそうですね!!
それでは。