こんにちは。Cowby です。
今回は、1つのダッシュボード内で、特定のフィールドの表示/非表示を切り替える簡単なON/OFFボタン(スイッチ) の作り方についてです。
Tableauでは、デフォルトでON/OFFスイッチ機能などのお手軽ツール機能は、残念ながら標準装備されておりません。
なので、一から作って実装しちゃいましょう!
データソースはスーパーサンプルストアを利用しています。
作成済みの「売上高推移グラフ」(作成は割愛します)に対して、ON/OFFスイッチをクリックすることで、「前月比売上%」がオレンジ色で表示されたり、非表示になったりするような簡単な仕掛けになっています。
まずは、新規でパラメーターを作成します。
ONとOFFを「値」とするために、プロパティのデータ型に文字列を選択します。
表示名は、ダッシュボード上で分かりやすくするために、「前月比売上% ON 」「前月比売上% OFF」としています。
次に、ONとOFFの切り替えボタンをダッシュボードに表示するために、新規でワークシートを作成します。
今回はボタンを、行列(0,0)のXY数直軸上の地点に現れる円形で表現します。
列と行に直接カーソルを当ててダブルクリックし、直接「MIN(0)」と記入します。
次に、マークの円(形状でもOK)を選択します。
続いて、「色」と「ラベル」に、作成したパラメータを配置します。
書式設定で、線のゼロラインをなし、グリッド線をなし、行と列のMIN(0)をクリックしてヘッダーの表示のチェックを外すと、ON/OFFボタンが出来上がります。
ボタンをクリックすると、ONとOFFが切り替わるように設定するために、切り替えるロジックを計算フィールドで設定します。
条件文として、パラメーターがONになった時には、ON/OFFセレクタはOFFになり、パラメーターがOFFになった時には、ON/OFFセレクタはONになる (その他の場合は、ON) と設定すると、クリックする毎に、ONとOFFが交互に押され待ち状態になるという具合です。
この計算フィールドをボタンの「詳細」に追加します。
こうなりました。
今回、ON/OFF切替の対象は、「前月比売上%」ですので、これにON/OFFを設定します。
表示する売上推移グラフのワークシートのラベルへ先ほどの計算式を配置することで、「売上」ラベルの真上に「前月比売上%」が表示されるようになります。
いよいよ、ダッシュボード上の作業に移ります。
ダッシュボード上に、ON/OFFで表示するワークシートとボタンのワークシートを配置します。
タブのダッシュボード>アクション を選択して、「アクションの追加」でパラメータアクションを追加します。
ソースシートに、ボタンのワークシート「ON/OFFボタン」
ターゲットパラメーターに、作成したパラメーター「ON/OFFパラメータ」
ソースフィールドに、作成した計算フィールド「ON/OFFセレクタ」
を指定します。
これで、ON/OFFボタン付きのダッシュボードができました。
今回は小さな機能追加のためのスキルでしたが、細かな技術をダッシュボードへ積み重ねていくことでユーザビリティが少しづつ上がっていきますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。