今回は、オープンデータを利用して、東京23区の犯罪について可視化していきたいと思います。
ここ数年で犯罪の数が増えているのか減っているのか、どちらだと思いますか?
2014年~2020年の犯罪の推移をTableauというBIツールを使用して可視化しました。
日付のデータを横軸に、犯罪数のデータを縦軸に入れたら、2014年から大幅に犯罪数が減っていることが分かります。
犯罪と言っても種類が多く、傷害罪、暴行罪、空き巣、車上狙いなど様々な犯罪があります。
次に、犯罪件数のデータから、どの犯罪が最も多いのか分かるように可視化します。
今回は、2020年中に発生した犯罪で何が多いのか見ていこうと思います。
すると、最も多いのは万引であることが分かりました。
次に、最も犯罪の多い地域を可視化していきます。
治安が悪そうなのは渋谷区や新宿区だという印象(あくまで個人的見解)がありますが、
実際に最も犯罪の多い場所はどこなのか検証していきます。
犯罪件数でツリーマップを作成します。
ツリーマップは、このように面積の大きさで値の大きさを示すとても便利な機能です。
予想通り、最も犯罪の件数が多いのは新宿区であることが分かりました。
その次に世田谷区、大田区と続いています。
渋谷区は7番目であることが分かります。
新宿区ではどのような犯罪が多いのか調べてみました。
最も多いのは万引きであることが分かります。
その次に暴行、占有離脱物横領(ネコババ)、傷害でした。
※占有離脱物横領罪とは、他人の占有を離れたものを、自分のものにすることで問われる罪です。 例えば、誰かの忘れ物を拾って自分のものにするなどの行為がこれにあたります。 俗に「ネコババ」「置き引き」とも呼ばれており、刑法上では「遺失物横領罪」という罪名が記されています。
犯罪が最も多いは新宿区であることが分かりましたが、
次は人口を考慮して治安の悪い地域を出していこうと思います。
2020年で東京都で人口が多い区はどこなのか、
まずはシンプルなランキングを見ていきます。
最も人口が多いのは世田谷区であることが分かりました。
次に、犯罪の件数を人口で割って、人口あたりの犯罪率を出して行こうと思います。
最も犯罪率の高い区は新宿区ではなく千代田区であることが分かりました。
では、千代田区ではどの犯罪が多いのか見ていきます。
こちらでも1番に万引きが出ています。
その次に暴行、置引きとなっています。
今回は犯罪件数のオープンデータを利用して可視化することによって、
犯罪は減っているのか増えているのか、東京だとどの区が犯罪が多いのかを明らかにしてきました。
治安の良さそうな千代田区が犯罪率が高かったことが意外で面白いと感じました。
次は、コロナ前とコロナ後で犯罪はどのように変化したのか調べたいと思っています。
この記事のデータの分析および可視化は、全てBIツールtableauを使っています。
弊社では、月2回程度、BIツールTableau紹介セミナーをオンラインで開催しています。
Tableauについてご紹介した後、簡単なデモをお見せ致します。
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