dbt (data build tool) は、データパイプラインを構築するためのツールで、データの前処理(ELT)における「Transform(変換)」を担当します。SQLのSELECT文を記述するだけでデータウェアハウス内のデータを効率的に変換できます。
本記事では、dbt Cloudからの通知(ジョブ実行に関する通知)をSlackのプライベートチャンネルに自動転送する方法について解説します。
dbt Cloudは直接Slackと連携して通知を行うことも可能ですが、今回は、Slackと直接連携しないメール連携を活用した方法になります。
この設定を行うことで、ジョブの実行状況を確認するためにdbt Cloudにアクセスする手間を省くことができます。
手順はとても簡単です。
Slackでは、特定のチャンネル(パブリックまたはプライベート)専用のメールアドレスを生成する機能があります。このアドレスを利用することで、外部からメールを送信し、その内容をチャンネルに投稿できます。ただし、この機能はSlackの有料プラン(Pro以上)で利用可能です。
今回はプライベートチャンネルを対象とします。
1. プライベートチャンネルを作成する
2. チャンネル専用のメールアドレスを取得する
3. メールアドレスを保存
dbt Cloudでは、通知機能を利用してSlackにメッセージを送信できます。通知先としてSlackのチャンネル専用メールアドレスを設定することで、dbt Cloudからの通知をプライベートチャンネルに転送できます。
1. 通知設定を開く
2. Slackのメールアドレスを登録する
3. 通知条件を設定する
4. 設定を保存
手順②で設定したメールアドレスを利用することで、dbt Cloudからの通知がSlackのプライベートチャンネルに自動転送されます。
1. 対象のジョブを実行します。(正常終了しました!)
2. ジョブが正常終了した場合、Slackのプライベートチャンネルにも「ジョブが正常終了した」という通知が届くことを確認します。(下図は「正常終了」したときの通知です。)
3. 通知内容を開いて詳細を確認します。
本記事では、dbt Cloudからの通知をSlackのプライベートチャンネルに自動転送する方法を紹介しました。この設定を活用することで、ジョブ実行状況を効率的に把握できるようになります。ぜひ試してみてください。