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dbt Cloud×Slack通知連携方法 - メール転送で始める超簡易設定

執筆者 Shine 更新日時 2025年2月10日

目次

dbtとは

dbt (data build tool) は、データパイプラインを構築するためのツールで、データの前処理(ELT)における「Transform(変換)」を担当します。SQLのSELECT文を記述するだけでデータウェアハウス内のデータを効率的に変換できます。

 

dbt Cloudの通知をSlackへ自動転送する

本記事では、dbt Cloudからの通知(ジョブ実行に関する通知)をSlackのプライベートチャンネルに自動転送する方法について解説します。

dbt Cloudは直接Slackと連携して通知を行うことも可能ですが、今回は、Slackと直接連携しないメール連携を活用した方法になります。

この設定を行うことで、ジョブの実行状況を確認するためにdbt Cloudにアクセスする手間を省くことができます。

手順はとても簡単です。

手順概要

  1. Slackでプライベートチャンネルを作成し、専用のメールアドレスを取得する。
  2. dbt Cloudの通知設定で、Slackのメールアドレスを登録する。
  3. 通知が正しく自動転送されることを確認する。


前提条件

  1. Slack有料プラン(Pro以上)を利用していること。
  2. Slackチャンネル管理者権限があること。
  3. 通知したいdbtジョブが事前に作成されていること。



 

Slackでプライベートチャンネルを作成し、専用のメールアドレスを取得する

Slackでは、特定のチャンネル(パブリックまたはプライベート)専用のメールアドレスを生成する機能があります。このアドレスを利用することで、外部からメールを送信し、その内容をチャンネルに投稿できます。ただし、この機能はSlackの有料プラン(Pro以上)で利用可能です。

今回はプライベートチャンネルを対象とします。

手順

1. プライベートチャンネルを作成する

    • Slackのサイドバーから「チャンネルを作成」を選択し、プライベートチャンネルとして設定します。



2. チャンネル専用のメールアドレスを取得する

    • チャンネルの詳細を開き、「インテグレーション」または「チャンネルにメールを送信する」オプションを選択します。今回は前者で実施します。
    • 「(チャンネル専用の)メールアドレスを取得する」をクリックし、Slackが生成するメールアドレスを取得します。


    3. メールアドレスを保存

    • 生成されたメールアドレスをコピーし、後で使用できるように保存します。



dbt Cloudの通知設定で、Slackのメールアドレスを登録する

dbt Cloudでは、通知機能を利用してSlackにメッセージを送信できます。通知先としてSlackのチャンネル専用メールアドレスを設定することで、dbt Cloudからの通知をプライベートチャンネルに転送できます。

手順

1. 通知設定を開く

    • dbt Cloudにログインし、プロフィールアイコンを選択します。その後、「Notification settings」→「Email notifications」を選択します。




2. Slackのメールアドレスを登録する

    • 手順①にて取得したSlackのメールアドレスを通知先として登録します。
    • デフォルトでは、「User profile」ページにある電子メールアドレスに通知を送信するようになっています。
    • 別のメールアドレスを設定するには、「Notification email」ドロップダウンから「Add external email」を選択し、メールアドレスを追加します。

 

3. 通知条件を設定する

    • 通知を受信したいジョブ環境およびジョブを選択します。
    • 通知を送信する条件(例:ジョブの成功、失敗、エラーなど)を設定します。



    4. 設定を保存

    • 設定を保存します。


通知が正しく自動転送されることを確認する

手順②で設定したメールアドレスを利用することで、dbt Cloudからの通知がSlackのプライベートチャンネルに自動転送されます。

手順

1. 対象のジョブを実行します。(正常終了しました!)

 

2. ジョブが正常終了した場合、Slackのプライベートチャンネルにも「ジョブが正常終了した」という通知が届くことを確認します。(下図は「正常終了」したときの通知です。)

 

3. 通知内容を開いて詳細を確認します。

 

 

注意点

  • プライベートチャンネルの権限: プライベートチャンネルに投稿するには、メールインテグレーションがチャンネルメンバーとして追加されている必要があります。
  • メール形式: dbt Cloudから送信されるメールの形式がSlackで正しく表示されることを確認してください。

 

まとめ

本記事では、dbt Cloudからの通知をSlackのプライベートチャンネルに自動転送する方法を紹介しました。この設定を活用することで、ジョブ実行状況を効率的に把握できるようになります。ぜひ試してみてください。

 

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Shine

執筆者 Shine

埼玉県出身。2023年新卒入社。1年目よりQlik Senseにおけるデータ分析作業を支援。邦ロック好き。

 

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