皆さんこんにちは!
INSIGHT LAB株式会社のKin-chanです。
ニックネームでKin-chanを名乗っておりますが、中の人は44歳のおじさんです。年齢の事だけ言っててもアレなので、軽く自己紹介させてください。
つまり前職は弊社のようなIT業界に居なかった人でした。
「データの民主化」をスローガンとするINSIGHT LABに入社して「データってなんだ?」というところから知るべきと考え、今回DMBOKというものを知ろうと思いました。データについて知ることはDXを知ることになるのかな?とも考えており、DMBOKを読み進めることでデータであったりデータマネジメントに関わる多くの知識を得られるといいなと思っています。
DMBOK、皆さんは日本語でなんて読みますか?「でぃんぼっく」と呼ばれることが多いようです。DMBOKは「Data Management Body Of Knowledge」の頭文字をとってDMBOKと呼ばれています。DMBOKは2011年に第1版の日本語版が出版され、2018年に日本語版第2版が出版されました。今後は第1版を「DMBOK」、第2版を「DMBOK2」と記すことといたします。
早速ですがDMBOK2がどんな内容なのか、章立てを見てみることにしましょう。
(左数字は章番号、右数字は開始ページ)
章No. | 章タイトル | 開始ページ | 備考 |
1. | データマネジメント | 39 | |
2. | データ取扱倫理 | 73 | 第2版で追加 |
3. | データガバナンス | 93 | |
4. | データアーキテクチャ | 125 | |
5. | データモデリングとデザイン | 151 | |
6. | データストレージとオペレーション | 199 | |
7. | データセキュリティ | 247 | |
8. | データ統合と相互運用性 | 297 | 第2版で追加 |
9. | ドキュメントとコンテンツ管理 | 331 | |
10. | 参照データとマスターデータ | 375 | |
11. | データウェアハウジングとビジネスインテリジェンス | 411 | |
12. | メタデータ管理 | 449 | |
13. | データ品質 | 481 | |
14. | ビッグデータとデータサイエンス | 531 | 第2版で追加 |
15. | データマネジメント成熟度アセスメント | 569 | 第2版で追加 |
16. | データマネジメント組織と役割期待 | 591 | 第2版で追加 |
17. | データマネジメントと組織の変革 | 615 | 第2版で追加 |
と、この通りA4サイズ全671ページの超大作です。DMBOKからDMBOK2になるにあたって、改訂ではなくすべての章がゼロから書き直されたそうです。さらに追加になった章もあった結果、DMBOK2のページ数は1.5倍になったとのこと。学生時代に持っていた高木貞二先生の解析概論(旧盤、477ページ)や、Essential細胞生物学(870ページ)もすごいボリュームだなと思っていましたが学生時代以来のボリュームの書籍です。
「よぉーし、データマネジメントについてすごく興味がでたから初めから頑張って最後まで読んでいくぞ!」となるにはモチベーションの維持が相当に困難であると考えられます(実際私は1ページ目から順番に全部行こうとは思えませんでした)。
従いまして今回の記事では、
について記そうと思います。
先ほどのDMBOK2日本語版の目次の章立て順序には則らずに下記の順序での投稿をする予定ですが、各章ごとにボリュームがとてもある(A4判、約30ページ、フォントサイズ小さめで、内容がみっちり詰まっています)ので、ひとつの章を何回かに分けて(2~4投稿/ひとつの章かな?未定)投稿していこうと思っています。
全671ページの超大作を読もうとする以上、私は「この本はどんな流れ・方針で出来上がっているのか」を知りたくて、まず目次や序文をよく読み込みました。読み込んだ結果、上記の順序で進めようと思いました。以下にその理由を述べます。
DMBOK2の日本語訳タイトルは「データマネジメント知識体系ガイド」と訳されておりますことから、「データマネジメントとはこういうものですよ」ということを教えてくれる本です。したがって第1章のタイトルが「データマネジメント」となっている以上はとても重要なことが書かれているはずです。これを読み飛ばすわけにはいかないので第1章は必須であると考えました。
この4つの章は2011年のDMBOK初版には記載がなかったDMBOK第2版で新しく追加になった項目です。新たに追加になるということは業界的にはホットな話題と考えることができると思い、章立ての順序に則らず投稿をしようと思いました。
特に第14章の「ビッグデータとデータサイエンス」はタイトルから察するに、ビッグデータやデータサイエンスといった流行りのキーワードの解説をされるのかなと推測をしております。
また第15章以降をパラパラとめくっていったときに、「データとは直接関係ないかもしれないけど、マネジメントの点で『戦略』にあたることが書かれている気がする!」と感じたことから取り上げることといたしました。
「つまみ食いじゃないか」というご指摘もあるかと思いますが、DMBOK2日本語版書籍の冒頭に「翻訳者序文」にこんな内容の記述があります(要約しました)。
各章のイントロダクションを読むもよし、興味がある章を選んで読むもよし。読者の立場(経営層、業務担当者、IT担当者、コンサルタントなど)によって興味の視点が変わるだろうが、それぞれの役割に応じたやるべきことが見えてくるはずである。
翻訳チームの皆さんにも言っていただいているので、私もそれに則って興味がある章を読み進めようと思います。
また、この翻訳者序文の文章はDMBOK2日本語版の1ページ目にあり、DMBOK2がどんな性格を持ったものなのかをとても端的に表しています。本当は原文のままご紹介したいのですが、さすがにそのまま記載というわけにはいかないのでぜひ原著に当たってお読みいただきたいと思います。
またDMBOKの理解に関連いたしまして弊社INSIGHT LABが提供する「CONPASS(データ特化DXコンサルティングサービス)」というサービスも提供しておりますので是非ご参照ください。CONPASSについてはこちらから。
ということで次回以降、数回に分けて「DMBOK2の第1章を読んでみる」を進めてまいります。今後ともよろしくお願いいたします!