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データカタログのご紹介

執筆者 BI LAB編集室 更新日時 2025年3月25日

目次

 

データカタログとは?

データカタログとは、データの検索や管理を容易にするツールです。

視覚的な探索ツールや推奨システムを備えていることも多く、非技術者でも直観的に操作可能な点もメリットに挙げられます。

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データカタログの機能

データカタログには3つの機能があります。具体例も添えて説明します。

 

①データの検索・探索

データカタログはメタデータを収集・管理することで、どこに何のデータがあるのか、その所在を検索する機能があります。

具体例:

・キーワード検索、フィルタリング、分類による効率的なデータ検索

・ユーザーの行動や関心に基づく推薦システム

・データの関連性や依存性を視覚化する探索ツール

 

②アクセス制御

データカタログは、データを検索できるだけではなく、ユーザーのデータへのアクセス権を適切に管理することができます。

具体例:

・業務内容に応じてグループ化されたユーザーごとにアクセス権を付与するロールベースでのアクセス権限の設定

・データアクセスポリシーの管理と適用

・アクセスログの監視とユーザーの操作が時系列に沿って記録されたデータの監視

 

③データ品質とデータライフサイクルの管理

データ品質の維持やデータライフサイクルを効果的に管理する機能もあります。

具体例:

・データセットの依存関係の可視化

・データ品質の監視と評価

・データライフサイクル(作成、使用、保管、廃棄)の管理

※データライフサイクル:「データが、生まれてから死ぬまでのこと」です。つまるところ、登録されてから削除されるまでの各ステージを指します。

具体的には、作成→保存→利用→長期保管→破棄のステージに分かれます。

 

データカタログを導入するメリット

データカタログを導入するメリットは以下の3点があります。

 

①データアクセスの時間短縮

データカタログは様々なデータソースからのデータを一元管理するためのツールです。そのため、データの行方が分からない際に複数のフォルダやデータベースを探す必要が無くなります。

 

②データガバナンスの強化

データガバナンス(Data governance)とは、一言で表現すると「データの統治」です。

データカタログはデータがどこに存在し、どこに格納されているかといったデータの可視性を向上させます。そのため、データの統治が行いやすくなります。加えて、データアクセスを制御する機能により、データの規制要件やコンプライアンスの遵守が容易になります。

 

③データの利用効率の向上

データカタログはデータの検索や管理を容易にするツールのため、チーム間での情報が縦割りとなり共有できていない状況を解決します。さらに、異なる部門間でのデータの活用促進を実現し、利用効率の向上につながります。

 

製品例

ここでは各社が提供しているデータカタログを紹介します。

 

Alation

このツールはAlation社が開発したカタログ化によりデータ検索時間を短縮し、データ活用を促進するデータインテリジェンスプラットフォームです。

単なるデータカタログではないので、データを利用するための必要な情報を検索する情報ポータルとして活用することができるのが特徴です。

公式ページ:https://www.alation.com/product/data-catalog/

 

Talend Data Catalog

このツールはQlik社が提供している組織がデータを安全に一元管理できるようにする製品です。

堅牢な検索・検出ツールと、あらゆるデータソースからメタデータを抽出するためのコネクターを備えており、データの保護、分析の制御、データパイプラインの管理、ETLプロセスの高速化を容易にするのが特徴です。

公式ページ:https://www.talend.com/jp/products/data-catalog/

 

Insight Catalog

株式会社インサイトテクノロジーが提供している製品で、データカタログ機能をベースにビジネスメタデータ管理や名寄せ機能を搭載し、データの可視化を実現しています。

日本語を適切に理解しているAIにより、異なるデータソースをまたいで関連データを自動検出する機能を搭載していることが特徴です。

公式ページ:https://www.insight-tec.com/products/catalog/

 

Quollio Data Intelligence Cloud

株式会社Quollio Technologiesが提供している「データの通販を社内展開」というキャッチフレーズがある製品です。

データリテラシーを醸成することと、横断データの取得・分析のリードタイムを削減することが特徴です。

公式ページ:https://quollio.com/jp/solutions/datacatalog

 

まとめ

今回はデータカタログについて機能、導入のメリット、製品例を紹介しました。

製品例から察することもできるように種類は豊富です。つまり自社に合ったものを導入するためには、導入後のビジョン、ゴールを定めることが重要だと考えています。

何をしたくてデータカタログを導入するのか」それを考える事で、自ずと欲しい機能が定まり、自社に合ったデータカタログが選定できると思います。

それでは良きデータ活用ライフを!

データカタログについてもっと知りたい方はこちら

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BI LAB編集室

執筆者 BI LAB編集室

BI LAB(データ活用研究所)編集室です。 BI、AI、DWHなどデータ活用に関するトレンドやニュースやコラムをほぼ毎日配信しています。押さえておきたい基本知識から、最新ニュース、事例インタビューやお役立ち情報・セミナーレポートまで、データ活用の専門家ならではの視点と情報量でお届けします。

 

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