こんにちは。Deckです。
ウォーターフォール グラフは「増減がある」「構成がある」グラフの表現に適しています。
始めに説明しましたが、ウォーターフォール グラフは「増減がある」「構成がある」データを表現することができます。
いくつか例を挙げてみましょう。
こちらは「増減がある」グラフの例ですね。
売上・原価・人件費・諸経費から粗利や営業利益を計算しています。
こちらは「構成がある」グラフの例です。
製品の製造工程で、どの作業に時間がかかっているかがはっきりわかります。
逆に、ウォーターフォール グラフで表現するには無理がある場面もあります。
では、実際にウォーターフォール グラフを作成してみましょう。
今回はサンプルのため、あらかじめ次のデータが取り込まれているものとします。
Qlik Senseでアプリを新規作成し、シートの編集から「ウォーターフォール グラフ」を追加します。
数式に「売上」「原価」「人件費」「諸経費」を追加します。
「原価」「人件費」「諸経費」の演算方法を『減算』に設定します。
それぞれのメジャーのラベルを設定しましょう。
次に、「粗利」「営業利益」のメジャーを追加します。
以下の数式を入力します
粗利……「売上-原価」
営業利益……「売上-原価-人件費-諸経費」
どちらもメジャーは『小計』に設定しておきます。
メジャーの並びを「売上」「原価」「粗利」「人件費」「諸経費」「営業利益」になるように並べ替えましょう。
最後に数値書式を設定します。
以上で勘定グラフの作成が完成です。
引き続き、作業時間のチャートを作成しましょう。
先ほどとは別のチャートを作成し、メジャーに数式とラベルを入力します。
ウェハ切り出し……「Sum({<作業種別={ウェハ切り出し}>}[作業時間])」
配線プリント……「Sum({<作業種別={配線プリント}>}[作業時間])」
仕上げ……「Sum({<作業種別={仕上げ}>}[作業時間])」
パッケージ……「Sum({<作業種別={パッケージ}>}[作業時間])」
「パッケージ」のメジャーの設定から『小計』をオンにして完成です。
以上でウォーターフォール グラフの解説は終わりです。
積み上げ棒グラフで表現していたようなデータもウォーターフォールで表すことができます。
いろいろな場面でウォーターフォール グラフが便利に使えることに気が付くと思います。
ぜひ、ウォーターフォール グラフを使ってみてください。