QlikViewナレッジ - INSIGHT LAB

【QlikView】動的更新(ダイナミック更新)

作成者: KJ|2014年12月15日

この記事は、BIツール導入支援及びDWH構築支援を15年以上続けてきたINSIGHT LABの中の人が書いています。

1.Qlikの動的更新(ダイナミック更新)とは

この記事は、QlikView(クリックビュー)で動的更新(ダイナミック更新)する方法についてご紹介させていただきます。

動的更新(ダイナミック更新)とはリロードが完了した後、ボタンなどのオブジェクトを使って、一部分を更新していくことです。

この記事では動的更新(ダイナミック更新)を実装していきます。

 

2.Qlikの動的更新(ダイナミック更新)の実装方法

まずはデータの準備をします。

 

データ準備

今回はこちらで用意したExcelデータを使っていきます。

以下よりExcelファイルをダウンロードしてください。

サンプルファイルをダウンロード

 

ダウンロードが完了したら、Qlikviewを開きます。

初めに【ドキュメントプロパティ】を開きます。

【動的データ更新を有効にする】にチェックが入っているか確認をします(入っていない場合はチェックを入れます)

 

 

次に、ロードスクリプトを開きます。

【テーブルファイル】から、先ほどダウンロードしたExcelファイルを読み込みます。

テーブル名を「製品情報」に変更します。

変更が完了したら、リロードをします。

 

 

最初にストレートテーブルを作成します。

【シートオブジェクト】の追加から、【チャート】を選択します。 【チャートの種類】から「ストレートテーブル」を選択します。

 

 

【軸項目】に「ID」「年」「月」「商品」を追加します。

 

 

【ラベル】を「売上」にして、【定義】を「=sum(売上)」にします。 【OK】を押します。

 

 

ストレートテーブルが完成しました。

入力ボックスを使って、ストレートテーブルの1項目のみを変更していくようにしていきます。

 

 

変数を設定します。

ツールバーの【設定一覧】から【変数一覧】を開きます。

【追加】を押して、以下の4つの変数を作成します。【値】は入力しません。

1.vYear

2.vMonth

3.vSales

4.vProduct

 

追加できたら、【OK】を押します。

 

 

 

次に入力ボックスを作成していきます。

【シートオブジェクトの追加】から、【入力ボックス】を選択します。

「vYear」を追加します。

 

追加が完了したら、【OK】を押します。

 

 

入力ボックスが作成できました。

 

 

同じ手順で変数の分、入力ボックスを作成します。

完成したら、位置を調整します。

 

 

次に「更新準備」ボタンと「更新」ボタンをそれぞれ1個づつ作成していきます。

 

Qlikで動的更新をするための「更新準備ボタン」の作成

【シートオブジェクトの追加】から、【ボタン】を選びます。

【テキスト】は「更新準備」と入力をします。

 

【アクション】タブを選択し、【追加】を押します。

アクションの種類から【その他】を選択し、アクションから【変数の設定】を選択します。

【変数】と【値】に以下を入力します。

変数…vYear 値…=年

こちらも同じように変数の数だけ、設定をしていきます。

変数…vYear    値…=年

変数…vMonth   値…=月

変数…vSales    値…=売上

変数…vProduct   値…=製品

 

追加したら、【OK】を押します。

 

 

更新準備ボタンが完成しました。

IDを選択して、更新準備ボタンを押すと年、月、製品、売上がそれぞれ格納されます。

 

 

続いて「更新」ボタンを作成していきます。

 

Qlikで動的更新をするための「更新ボタン」の作成

「更新準備ボタン」を作成するところまで終えましたので、ここからは「更新ボタン」を作成していきます。

【シートオブジェクトの追加】から【ボタン】を選択します。

【テキスト】に「更新」と入力しましょう。

 

次に、【アクション】タブを選択し、【追加】ボタンを押します。

【アクションの種類】から【その他】を選択し、【アクション】から【動的更新】を選択します。

【動的更新】を選択すると【Statement】という入力項目が出てきますので、そこに以下の式を入力します。

=If(GetPossibleCount(ID)=1,'Update 製品情報 Set 年='& Chr(39) & '$(vYear)'& Chr(39) & ', 月='& Chr(39) & '$(vMonth)' & Chr(39)& ', 製品='& Chr(39) & '$(vProduct)' & Chr(39)& ', 売上='& Chr(39) & '$(vSales)'& Chr(39)& '  Where ID = '&Max(ID) &';')

 

入力できたら、【OK】を押します。

 

【更新】ボタンが完成しました。

 

最後にリストボックスを作成します。

【リストボックスの追加】を選択します。

【項目】タブから「ID」を追加して、【OK】を押します。

 

以上で完成しました。

変更したいIDを選択して、「更新準備」を押します。

※ここでは4を選択しました。

IDの値が入力ボックスに格納されるので、変更したい入力ボックスの値を変えます。

 

 

「更新」ボタンを押すと、入力ボックスの値が更新されて、チャートに反映されました!

 

 

今回の記事は、以上です。