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【Sisense Administration】共有されたダッシュボードに対する権限

作成者: Turtle|2020年10月16日

こんにちは。Turtleです。

以前ブログにも書いたんだけど、ぼくは本格的に梅雨を経験するのが初めて。だから「梅雨ってどんなもんなのかなぁ」ってちょっとわくわくしていたんだけど(初めてのことってわくわくするじゃないですか)、いざ迎えてみると大して家から出ないからわからない...
そして意外と雨が降っていない。梅雨の経験者は梅雨に対してすごく不快な思いを語るから、勝手に自分の中でハードルを上げてしまっていたのかもしれない。

梅雨よ。ハードル上げてすみませんでした。

...そろそろ本題に。今回は、共有されたダッシュボードに対する権限について調査しました。

1. ライセンスと役割

まずはSisenseのライセンスと役割について。SisenseにはライセンスがAdmin・Designer・Viewerの3つがあって、役割はさらにもう少し細かく分かれるんだったね。



・Admin

管理者とデータ管理者に分かれる。基本的に全ての権限を持つが、データ管理者はユーザー管理とシステム構成にアクセスすることができない。
・Designer
データデザイナー、デザイナーに分かれており、データデザイナーはデータとダッシュボード両方の作成・編集権限を持つが、デザイナーはダッシュボードのみとなっている。
・Viewer
閲覧のみが許可されており、ダッシュボードを見るだけの権限しかない。

【Sisenseはじめの一歩:管理編】Sisenseサーバの管理機能 より引用。詳しくはこちらを参照ください。)

2. 共有したダッシュボードに対する権限

ライセンスと役割について確認したので、次に、共有したダッシュボードに対する権限について見ていく。

まずはAdminのアカウントでウィジェットを作成。Adminが作成したことがわかるように「オリジナル」というタイトルをつけておく。


その後、「デザイン可能」を選択しDesignerのアカウントに共有。


共有が完了したら、Designerのアカウントにログインし共有されたダッシュボードを開き、以下の操作を行う。

1. Adminが作成した「オリジナル」を複製し「Designer 複製」と名前をつける
2. 新規でウィジェットを作成し「Designer 新規作成」と名前をつける


共有されたダッシュボードに対してDesignerが変更を加えた。このときAdmin側ではダッシュボードはどのように表示されているのだろうか?ちなみにぼくは、「共有」しているのだからそりゃDesignerが加えた変更もAdmin側に反映されて同じものが見えているはずだ、と思っていた。

しかし、Adminのアカウントに戻ってダッシュボードを見てみると...なんと全く変化がない。Admin側にはDesignerが作成した「Designer 複製」も「Designer 新規作成」も存在せず、「オリジナル」しか存在しない。
つまり、どうやら共有されたダッシュボードに対するDesignerの変更は、Admin側には反映されないらしい。


じゃあ逆に、共有したダッシュボードに対してAdminが変更を加えた際に、Designer側ではどう表示されるのだろうか?「オリジナル」の色を変更しDesignerに再発行する。


Designer側で新しく再発行されたダッシュボードを見てみると...


結果は御覧の通り。「オリジナル」だけがAdmin側の再発行の影響を受けており、「Designer 複製」と「Designer 新規作成」については何も変化がない。複製や新規作成、つまりDesignerが独自に作成したものはAdminの再発行の影響を受けないようだ。

ここまでの内容をまとめると以下の通りになる。

Adminが作成したウィジェットはAdminが優先される
→Designer側で変更を加えてもAdmin側は変更されない
→Admin側で再発行すると上書きされる

Designer側で独自に作成したウィジェットはAdminが再発行しても消えない

→Admin作成を複製したものも再発行の影響なし

3. Designerによる変更をAdmin側に反映させる

さっきまでの内容を見ると、「じゃあ、DesignerがAdmin作成のダッシュボードに変更を加えて、それをAdminに反映させるのはどうしたら良いの?」といった問いが当然出てくるよね。以下では、その方法について解説していく。

まずは、Admin作成のダッシュボード(share)を複製する。そうすると、複製したダッシュボード(share.copy)の所有者はAdminからDesignerに変わる。

複製したダッシュボードで、「オリジナル」の色を変更する。

変更後、Adminでダッシュボード(share)を再発行しても、複製したダッシュボード(share.copy)には何も影響はない = 変更した色は元に戻らない。複製した時点で複製物の所有者はDesignerになっているからだ。

あとはDesignerが変更を加えたダッシュボード(share.copy)をAdminに共有する。


これでAdmin側でもDesignerによる変更が表示できた!

まとめると、DesignerがAdmin作成のダッシュボードに変更を加え、それをAdmin側に反映させたい場合は、以下の手順を踏む必要がある。(厳密に言うと、DesignerがAdmin作成のダッシュボード"そのもの"に変更を加えAdmin側に反映させることはできない)

①Admin作成のダッシュボードを複製
→ この時点で所有者がAdminからDesignerになる
➁複製物に変更を加えAdminに共有

つまり、ダッシュボードの「所有者」が誰なのかが重要。「所有者」のみが他者に対して結果を反映させることが出来る。(ちなみに、1つのダッシュボードにつき所有者は1人だけ。ダブルオーナーは認めない仕様となっている)

4. Adminは絶対王者

先程、Designer側は複製することで共有されたダッシュボードの所有権を"疑似的に"移転させていた。つまり、DesignerはAdminから所有権を直接的に自分に移転することはできない

では逆に、Admin側はDesignerが持つ所有権を自分に移転させることができるのか?その答えは"Yes"である。

Designerが複製しAdminに共有したダッシュボードをAdmin側で見てみると、「所有者ビューに切り替え」というメニューがある。

このメニューを選択すると、共有マークが表示される。(これは所有者にしか表示されない)

そしてなんと、Adminはここで自分を「所有者」にすることが可能なのである!


この一連の流れはDesignerではできない。そもそも「所有者ビューに切り替え」というメニューはDesignerには存在しないからね。

つまり、Designerは共有されたダッシュボードの所有権をAdminから移行させたい場合、複製して疑似的に移行させるしかなかったのだが、Adminは直接的に所有権をDesignerから移行させることができる。

...なんだかややこしくなってきたね。共有されたダッシュボードに対する所有権の話を図示すると以下のような感じ。


要するに、Adminは所有権を相手方との間で自由に移転することができるのに対し、Designerは相手方(Admin)から所有権を自分に移転させることはできないという点がポイント。

ダッシュボードの変更を他者に反映させる権利(= 所有権)を自由に移転することができるAdminは、まさに「絶対王者」ってわけですな。

5. まとめ

今回は、共有されたダッシュボードに対する権限について調査した。
まとめはこんな感じ。

・共有されたダッシュボードの変更を他者に反映させることができるのは、
そのダッシュボードの所有権を持つ者に限られる ・Adminは所有権をDesignerとの間で自由に移転することができるのに対し、
 DesignerはAdminから所有権を自分に移転させることができない
→Designerは自分の変更をAdminに反映させたいのであれば、複製し変更後Adminに共有する
or Adminに所有権を自分に移してもらって変更する 必要がある

Adminは文字通り「Admin」なだけあってDesignerより権限が強く設定してあるね。細かいところだけど個人的には調べていて面白かったなー。

それでは。