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【Sisense Plugin】フィルターと連動させて単一メジャーの値を変える

作成者: Turtle|2020年10月16日

こんにちは、Michaelです。

Sisenseでのフィルターは標準では、ダッシュボードかウィジェットレベルでの動作となります。ところが、Filtered Measureというプラグインを使うことにより、1つのウィジェット内に(ピボットテーブルなど)同一メジャーのフィルター2つの選択状態の値を表示することができます。
ここでは、例としてピボットテーブルを作成し、フィルターと連動した年比較を作っていきます。フィルターで2つの年を選べるようにし、選んだ年それぞれ「Year_1」と「Year_2」の結果がピボットテーブル内に流動的に表示するものを作成していきます。

イメージとしてはこんな感じです!

同一のメジャーからフィルターと連動して、2つの値を算出しています。Filtered Measureを使わないと、Factテーブル自体を複製する必要があるのでこれは楽ですね!

今回使うデータ

パレート図の記事で使用した、100万件の疑似Salesデータを使います。ダウンロードはこちらから行いました。データはFactテーブルに全てディメンションが既にJOINされている形です。

この中から、Sales Amountを表すTotal Revenue, オーダー日を表すOrder Dateそして、アイテムのカテゴリーを表すItem Categoryのみ使用します。

インストール

プラグインのインストールはいつもの通りSisenseのプラグインのマーケットプレイスから。Filtered Measureは公式のプラグインなので安心です!

ダウンロード後、解凍したら、下記のPATHにプラグインフォルダーを置いて、サービスをリスタートします。

パス:
C:Program Files/Sisense/app/plugins

以上でインストールは完了です。

 

設定

以下のステップで作成していきます。

  1. ElastiCubeでOrder Dateを複製
  2. 「Year_1」、「Year_2」ダッシュボードフィルターの作成
  3. ピボットテーブルの作成

データモデリング

ElastiCubeでOrder Dateを複製します。複製後、名前をOrder Date 2とします。

同一カラムが2つできました。

このうちOrder Dateを1つ目のダッシュボードフィルター(=Year_1)、Order Date 2を2つ目のダッシュボードフィルター(=Year_2)に設定していきます

 

ダッシュボード

分析からダッシュボード作成画面に移ります。新しくダッシュボードを作成し、ダッシュボードフィルターを2つ作成します。

①Year単位 Order Date => 「Year_1」にRename
2015年を選択

②Year単位 Order Date 2 => 「Year_2」にRename
2016年を選択

では、次からウィジェットを作成していきましょう。

 

ウィジェット

年比較を表示させるピボットテーブルを作成します。ここでは、Item Typeごとの年比較をできるようにします。

行にItem Typeを追加します。

値には合計4つの値を設定します。以下のように設定しました。

①全期間のRevenue
SUM([Total Revenue])

②Year_1のRevenue
(sum([Total Revenue]),[@Year_1])

Order Dateの年単位を数式内のフィルターに設定し、名前を「@フィルター名」、ここでは「@Year_1」と設定する必要があります。値の名前をYear_1に変えてわかりやすくしましょう。

③Year_2のRevenue
(sum([Total Revenue]),[@Year_2])

上記と同様に、今度はOrder Date 2の年単位を数式内のフィルターに設定し、名前を「@Year_2」と設定します。値の名前をYear_2に変えてわかりやすくしましょう。

④Growth Rate
同一式内にも2つのフィルターと連動する値を入れることができます。個々では例として、Year_1からYear_2のGrowth Rateを算出しました。
(今年度売上 - 前年度売上) / 前年度売上 = 売上高成長率 なので、式は以下の通りになります。

式:((sum([Total Revenue]),[@Year_2]) - (sum([Total Revenue]),[@Year_1])) / (sum([Total Revenue]),[@Year_1])

 

これで設定は完了しました!

 

完成物

Year_1で設定した年とYear_2で設定した年の年度比較ができます。今回の例では、Year_1に2015, Year_2に2016を設定しました。見てみましょう。

問題なさそうです!

フィルターと連動するか、年度を変えてみましょう。Year_1で2013年、Year_2で2014年を設定すると…

連動して値が変わりました!

 

まとめ

今回はプラグインFiltered Measureを紹介しました。これは役立つケースも十分ありそうです!

それでは、また!Viva, Sisense!!