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こんにちは、Michaelです。
Sisenseでのフィルターは標準では、ダッシュボードかウィジェットレベルでの動作となります。ところが、Filtered Measureというプラグインを使うことにより、1つのウィジェット内に(ピボットテーブルなど)同一メジャーのフィルター2つの選択状態の値を表示することができます。
ここでは、例としてピボットテーブルを作成し、フィルターと連動した年比較を作っていきます。フィルターで2つの年を選べるようにし、選んだ年それぞれ「Year_1」と「Year_2」の結果がピボットテーブル内に流動的に表示するものを作成していきます。
イメージとしてはこんな感じです!
同一のメジャーからフィルターと連動して、2つの値を算出しています。Filtered Measureを使わないと、Factテーブル自体を複製する必要があるのでこれは楽ですね!
今回使うデータ
パレート図の記事で使用した、100万件の疑似Salesデータを使います。ダウンロードはこちらから行いました。データはFactテーブルに全てディメンションが既にJOINされている形です。
この中から、Sales Amountを表すTotal Revenue, オーダー日を表すOrder Dateそして、アイテムのカテゴリーを表すItem Categoryのみ使用します。
インストール
プラグインのインストールはいつもの通りSisenseのプラグインのマーケットプレイスから。Filtered Measureは公式のプラグインなので安心です!
ダウンロード後、解凍したら、下記のPATHにプラグインフォルダーを置いて、サービスをリスタートします。
パス:
C:Program Files/Sisense/app/plugins
以上でインストールは完了です。
設定
以下のステップで作成していきます。
- ElastiCubeでOrder Dateを複製
- 「Year_1」、「Year_2」ダッシュボードフィルターの作成
- ピボットテーブルの作成
データモデリング
ElastiCubeでOrder Dateを複製します。複製後、名前をOrder Date 2とします。
同一カラムが2つできました。
このうちOrder Dateを1つ目のダッシュボードフィルター(=Year_1)、Order Date 2を2つ目のダッシュボードフィルター(=Year_2)に設定していきます。
ダッシュボード
分析からダッシュボード作成画面に移ります。新しくダッシュボードを作成し、ダッシュボードフィルターを2つ作成します。
①Year単位 Order Date => 「Year_1」にRename 2015年を選択
②Year単位 Order Date 2 => 「Year_2」にRename
2016年を選択
では、次からウィジェットを作成していきましょう。
ウィジェット
年比較を表示させるピボットテーブルを作成します。ここでは、Item Typeごとの年比較をできるようにします。
行
行にItem Typeを追加します。
値
値には合計4つの値を設定します。以下のように設定しました。
①全期間のRevenue
SUM([Total Revenue])
②Year_1のRevenue
(sum([Total Revenue]),[@Year_1])
Order Dateの年単位を数式内のフィルターに設定し、名前を「@フィルター名」、ここでは「@Year_1」と設定する必要があります。値の名前をYear_1に変えてわかりやすくしましょう。
③Year_2のRevenue
(sum([Total Revenue]),[@Year_2])
上記と同様に、今度はOrder Date 2の年単位を数式内のフィルターに設定し、名前を「@Year_2」と設定します。値の名前をYear_2に変えてわかりやすくしましょう。
④Growth Rate
同一式内にも2つのフィルターと連動する値を入れることができます。個々では例として、Year_1からYear_2のGrowth Rateを算出しました。
(今年度売上 - 前年度売上) / 前年度売上 = 売上高成長率 なので、式は以下の通りになります。
式:((sum([Total Revenue]),[@Year_2]) - (sum([Total Revenue]),[@Year_1])) / (sum([Total Revenue]),[@Year_1])
これで設定は完了しました!
完成物
Year_1で設定した年とYear_2で設定した年の年度比較ができます。今回の例では、Year_1に2015, Year_2に2016を設定しました。見てみましょう。
問題なさそうです!
フィルターと連動するか、年度を変えてみましょう。Year_1で2013年、Year_2で2014年を設定すると…
連動して値が変わりました!
まとめ
今回はプラグインFiltered Measureを紹介しました。これは役立つケースも十分ありそうです!
それでは、また!Viva, Sisense!!