Tableauの数ある製品群の中で、
Tableau Readerの立ち位置は、無料の共有用製品
『Tableau Reader』は、
Tableau製品の中では分析結果の共有用の製品に分類されます。
そして、誰でも無料で期限なく使用することができます。
共有用の製品ですので、『Tableau Desktop』の様に、
データを取り込んで分析用のビューを作成することはもちろんできません。
実際の画面は以下のようになっています。
『Tableau Desktop』では画面左側に配置されている「データペイン」や「マークカード」等が表示されておらず、ビューに変更を加えることができなくなっています。
その分、ビューは大きく表示されていて、分析結果は見やすくなっています。また、カードとして表示されているフィルターや、データのドリルダウンは可能です。
共有用の製品には他にも『Tableau Server』や『Tableau Online』がありますが、これらはサブスクリプションで年間使用料が掛かってしまいます。
それでは、『Tableau Reader』と『Tableau Server』や『Tableau Online』との違いは何なのでしょうか。
『Tableau Server』、『Tableau Online』と『Tableau Reader』との違いは、
共有方法の違いです。それぞれの共有方法を以下に示します。
どちらもサーバー上での共有になります。
『Tableau Server』はオンプレミスサーバーでの共有、『Tableau Online』はTableau社が用意したクラウドサーバーでの共有です。
ファイルでの共有になります。
データやビューの全ての情報を含んだ「パッケージドワークブック」という形式のTableauファイルを共有することで、分析結果の共有をすることができます。
この共有方法の違いは、セキュリティ面に影響を与えます。
『Tableau Server』、『Tableau Online』はサーバー上での共有のため、利用者に対して個別で権限設定をすることができます。
権限設定の項目は多岐に渡りますが、その中で今回注目するのは、データへのアクセス権限です。データへのアクセスを許可しない限り、分析対象のデータ(基幹データ等)を抜き取られることはありません。
つまり、データの漏洩リスクを最小限に抑えることができるのです。
一方、『Tableau Reader』は、データを含んでいる「パッケージドワークブック」をメール等の手段でメンバーに送り、分析結果を共有するため、万が一ですが、共有メンバーを誤って指定してしまった時などに、第三者へデータが漏洩してしまうリスクがあります。(「パッケージドワークブック」からデータを取り出すことは可能です)
本記事では、「Tableau Reader」について解説しました。
以上、Tableau導入の参考になりましたら幸いです^^