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【Tableau】軸の日付データ欠落時でもメジャーを「0」で表示したい

作成者: okkun|2025年7月30日

はじめに

 こんにちは、okkunです。

 今回は表題の通り…と言っても伝わりづらいと思うので、まずはやりたいことを視覚的に説明します。わかりやすいように、同じ値の棒グラフを背景に灰色で表示しています。

・データ:サンプルスーパーストア
・列:月(オーダー日)
・行:売上
・フィルター:都道府県 - 沖縄県
 
 

 グラフでデータを表示する際、通常はデータが存在しない日付はスキップし、データが存在する日付のメジャーのみを描画します(※左図)。や棒グラフでは問題ないのですが、折れ線グラフでこの方法を用いると、「毎月上実績」と誤解を招く恐れがあります。

 このような誤解を避けるため、今回は手元にある日付データに欠落がある場合でも、欠落している日付のメジャーを「0」と補完して描画する方法をご紹介します(※右図)。

 手順は2ステップです。順を追って説明していきます。

 

1)計算フィールドの作成

1)①ZN関数とLOOKUP関数で計算フィールドを作成します。

名前:売上_ZN
数式:ZN(LOOKUP(SUM([売上]),0))
 
【関数の説明】
ZN:ZN ( <ターゲットの数式>) ※Nullのときは0を返す
LOOKUP:LOOKUP ( <ターゲットの数式>, <参照したい軸の場所(0なら現在の軸、-1なら1つ前の軸を参照)> )
 
 
 

②列に [オーダー日] (※連続日付の「月」)、行に [売上_ZN] を配置します。※本記事では、さらに [都道府県] >「沖縄県」でフィルターをかけています。

 

2)「欠落した値を表示」をONにする

 

列の[月(オーダー日)]を右クリック > 「欠落した値を表示」にチェック
 

 

 

以上です!

おわりに

 些細なデザインの選択は、情報の伝わり方に大きな差を生み出します。ダッシュボードを作成するときは、「単にデータを分析した画面」ではなく、「見る人が直感的に、正しい分析結果を理解できる画面」を意識してダッシュボードを作成していきましょう。