目次
はじめに
こんにちは、okkunです。
今回は表題の通り…と言っても伝わりづらいと思うので、まずはやりたいことを視覚的に説明します。わかりやすいように、同じ値の棒グラフを背景に灰色で表示しています。
・データ:サンプルスーパーストア
・列:月(オーダー日)
・行:売上
・フィルター:都道府県 - 沖縄県
グラフでデータを表示する際、通常はデータが存在しない日付はスキップし、データが存在する日付のメジャーのみを描画します(※左図)。表や棒グラフでは問題ないのですが、折れ線グラフでこの方法を用いると、「毎月売上実績がある」と誤解を招く恐れがあります。
このような誤解を避けるため、今回は手元にある日付データに欠落がある場合でも、欠落している日付のメジャーを「0」と補完して描画する方法をご紹介します(※右図)。
手順は2ステップです。順を追って説明していきます。
1)計算フィールドの作成
1)①ZN関数とLOOKUP関数で計算フィールドを作成します。
名前:売上_ZN
数式:ZN(LOOKUP(SUM([売上]),0))
【関数の説明】
・ZN:ZN ( <ターゲットの数式>) ※Nullのときは0を返す
・LOOKUP:LOOKUP ( <ターゲットの数式>, <参照したい軸の場所(0なら現在の軸、-1なら1つ前の軸を参照)> )

②列に [オーダー日] (※連続日付の「月」)、行に [売上_ZN] を配置します。※本記事では、さらに [都道府県] >「沖縄県」でフィルターをかけています。
2)「欠落した値を表示」をONにする
①列の[月(オーダー日)]を右クリック > 「欠落した値を表示」にチェック

以上です!
おわりに
些細なデザインの選択は、情報の伝わり方に大きな差を生み出します。ダッシュボードを作成するときは、「単にデータを分析した画面」ではなく、「見る人が直感的に、正しい分析結果を理解できる画面」を意識してダッシュボードを作成していきましょう。