Vizlibは、Qlik Senseの機能を拡張する強力なエクステンションで、データビジュアライゼーションとユーザーインターフェースを強化するためのさまざまなチャートを提供します。
なかでもパッケージの1つである「Vizlib Library」は、Qlik Sense標準チャートでは実現が難しい、あるいは実現不可である表現を可能にするパッケージです。 どういった表現が可能になるかを把握されたい方は、以下の記事をご覧ください。
Vizlib Library for Qlik Sense で作成できる美しくわかりやすいチャート21個
本記事では、そのうち散布図を取り上げて、Qlik Sense標準の散布図とVizlib Libraryの散布図のそれぞれの機能について触れながら、簡単な比較を実施します。
Qlik Sense標準チャートの散布図の機能概要を以下にまとめました。
軸 | 1項目設定可能 |
メジャー | 最大4項目設定可能(X軸、Y軸、サイズ、色) |
サイズ | 固定(調整可能) or メジャーによる動的なサイズ設定が可能 |
色 | 単色、軸ごと、メジャーごとに付与可能 |
形状 | バブルのみ(ラベルの有無を指定可能) |
線 | X軸・Y軸の基準線、回帰線を設定可能(基準線は定数線) |
その他 | スクロールでズームイン/ズームアウトが可能 |
Vizlib Libraryの散布図(Vizlib Scatter Chart)の機能概要を以下にまとめました。
軸 | 最大2項目設定可能 ※2つ目の項目は日付型ディメンション |
メジャー | 最大4項目設定可能(X軸、Y軸、サイズ、色) |
サイズ | 固定(調整可能) or メジャーによる動的なサイズ設定が可能 |
色 | 単色、軸ごと、メジャーごとに付与可能 カスタムカラーパレットの使用も可能 |
形状 | 複数のマークやアイコンから選択可能 URLを指定することで画像表示も可能 |
線 | X軸・Y軸の基準線、回帰線を設定可能(基準線は定数線) |
その他 | ・スクロールでズームイン/ズームアウトが可能 ・クラスター分析を容易に実施可能 ・以下を表示可能 1. Reference Areas(左上) 2. Reference Polygon(右上) 3. Reference Bubbles(左下) |
Qlik Sense標準の散布図と、Vizlib Libraryの散布図の機能概要を以下にまとめました。
軸 | 1項目設定可能 | 最大2項目設定可能 ※2つ目の項目は日付型ディメンション |
メジャー | 最大4項目設定可能 (X軸、Y軸、サイズ、色) |
最大4項目設定可能 (X軸、Y軸、サイズ、色) |
サイズ | ・固定(調整可能) ・メジャーによる動的なサイズ設定 |
・固定(調整可能) ・メジャーによる動的なサイズ設定 |
色 | 単色、軸ごと、メジャーごとに付与可能 | ・単色、軸ごと、メジャーごとに付与可能 ・カスタムカラーパレットの使用も可能 |
形状 | バブルのみ(ラベルの有無を指定可能) | 複数のマークやアイコンから選択可能 URLを指定することで画像表示も可能 |
線 | X軸・Y軸の基準線、回帰線を設定可能 (基準線は定数線) |
X軸・Y軸の基準線、回帰線を設定可能 (基準線は定数線) |
その他 | ・スクロールでズームイン/ズームアウトが可能 ・クラスター分析を容易に実施可能 ・以下を表示可能 1. Reference Areas(左上) 2. Reference Polygon(右上) 3. Reference Bubbles(左下) |
・スクロールでズームイン/ズームアウトが可能 ・クラスター分析を容易に実施可能 ・以下を表示可能 1. Reference Areas(左上) 2. Reference Polygon(右上) 3. Reference Bubbles(左下) |
以上をまとめると、Vizlib Libraryの散布図は、Qlik Sense標準のチャートに比べて以下の点で優れています。
今回は、数あるチャートタイプの中から散布図を取り上げて、Qlik Sense標準とVizlib Libraryの違いについてまとめました。他のチャートタイプについてもまとめていこうと思います。
以下のサイトから公式のサンプルアプリがダウンロードできますので、より具体的なイメージを掴みたい方は、ぜひご確認ください。
https://insightsoftware.com/sample-reports/products/vizlib/