テーブルビジュアルについて
基本的にテーブルは下図のように数値や文字列などを含めていて、データの詳細の確認のためにBIレポートでも用いられることは多くあります。
もちろんこの見せ方でも各行の値そのものは情報として有効ですし、ソート機能を使い売上が高い順で見るようなこともできますが、ここに視覚的表現を追加できたらより分かりやすくなると思いませんか。
例えば、売上数量の列に値と一緒に棒を表示させることができると数量情報と一緒に他の行(上図で言うと商品中分類)とどのくらい差があるのかも知ることが出来ます。
Power BIのテーブルビジュアルは「セルの要素」というプロパティを持っています。
この設定を使ってセルに背景色、フォントの色などの書式設定が可能です。
セルの要素を適用したテーブルの作成
それでは実際どのように変わるのか前節のテーブルに設定を適用してみます。
- 売上数量のセルにデータバーを適用
- テーブルビジュアルをクリックして書式ペインから「セルの要素」を展開します。
- 系列から「売上数量」を選択して、データバーのトグルをONにします。
- 条件付き書式をクリックして正の値のバーの色をグレーに変更します。
※売上数量は負の値はないため負の値のバーは白にしておきます。
- 粗利のセルにアイコンを適用
- テーブルビジュアルをクリックして書式ペインから「セルの要素」を展開します。
- 系列から「粗利」を選択して、アイコンのトグルをONにします。
- 条件付き書式をクリックして以下のようにルールを設定してセグメントを分けます。
0%<=粗利の値<40%:ひし形
40%<=粗利の値<60%:三角形
60%<=粗利の値<100%:円
果物は乳製品より数量としては売れているけど粗利は40%未満のセグメントに属していることが分かります。
- 収益率のセルにデータバーを適用
- テーブルビジュアルをクリックして書式ペインから「セルの要素」を展開します。
- 系列から「収益率」を選択して、背景色のトグルをONにします。
- 条件付き書式をクリックしてスタイル:グラデーション、最小値:赤、最大値:白を設定します。
収益率のセルの背景色が収益率が低いほど赤、高いほど白になりました。
おわりに
本記事では書式の条件を割と簡単なものにしていますが、書式を指定する基準となるデータ項目を変更する(他の項目の値を使って背景色を適用する)ことやルールを追加することもできます。
テーブルに値以外の要素を追加したい方は試してみてはいかがでしょうか。