ちょいちょい自己紹介を更新しながら進めていくスタイルができてきそうです。ということで本日のお品書きです。
「データは資産である」のちょっとだけ続きとして「データ駆動(データドリブン)型経営」とは
「効果的なデータマネジメントにはリーダーのコミットが必要」
データマネジメントの原則
前回の記事で「データは資産である」ことがDMBOKのイイタイコトであるとわかりました。その続きとしてこんな記述があります。
自らを「データ駆動型」と認識する企業は多数存在する。競争力を維持しようとしたら勘や直感に基づく意思決定を止め、事象を正確に捉え、分析し、そこから実行可能な案を見出していく必要がある
前職でまさに勘や直感に基づく意思決定をして会社を経営していた中の人としては耳の痛い言葉であります。これでも数字は見ていたつもりなんだけどなーと思いつつも結果を求められる世界ですのでそれはそれとして。
データ駆動型という言葉よりも「データドリブン(data driven)」という言葉を目にする機会が多いと思います。麻雀のMリーグにも「赤坂ドリブンズ」というチームがあります。チーム紹介文には「選手の技術や経験、客観的なデータ、ファンと一丸になった体制など様々な基点をもとに賢く力強くドライブし、麻雀競技の未来を発明します」と記載されています。データと関係ないじゃんと思われるかもしれませんが、赤坂ドリブンズのメインスポンサーは広告会社の博報堂さんです。データ基づいていないわけがない。麻雀にデータドリブンの考え方を取り入れますよという趣旨の紹介文だなと感じます。実際に赤坂ドリブンズ監督のチーム采配を見ていても主観よりもデータに基づいて判断しているのでは、というポイントを随所に見受けます。
ついつい好きなことを例にしてしまうと熱が入ってしまいますが、勘や経験(主観)だけに頼らず、客観データから得られる知見に基づいて経営しましょう、というのがデータドリブン型経営ですね。
DMBOKにおいてのデータドリブン型経営を行うには、
- 業務上のリーダーとITの専門家が協力してデータを効率的に、規律を持って管理しなければならない
- さらに今日のビジネスのペースを見ると変化を避ける選択肢はない
とあります。ここでも出てきましたね、「IT側(ITの専門家)と非IT側(業務上のリーダー)が協力しないとデータマネジメントは実現できません」の記述。大事なことは何回でも出てきます。
DMBOK2ではこの後に「データマネジメントの原則」について記載されていますが、データマネジメントの原則の項のまとめとして「効果的なデータマネジメントにはリーダーのコミットが必要」というフレーズが出てきます。先ほども出てきましたが「IT側と非IT側が協力しないとデータマネジメントは実現できません」の記述がここまで何度も出てきています。IT側と非IT側との協力が必要なことと「リーダーの先導」が必要だということと読み取りました。
実際にデータマネジメントを遂行するにはIT側の技術的な力が必要なのはイメージが付きます。かといってリーダーたる非IT側からIT側へ「これやっといてね」となってしまっていては、IT側が先行してしまい組織的なデータマネジメントは遂行できないことも想像がつきますよね。だからこそリーダーも積極的にかかわってデータマネジメントを牽引することが必要である、と言っているのでしょう。
ここまでDMBOK2をスタートから約20ページほど読み進めてきました。約20ページでもリーダーの牽引が必要なんだよという記述が随所で出てきています。大事だから何度も出てくるフレーズなのでしょうが、「実際のところリーダーによる牽引ってなされていないよね」の言い換えなのかもしれませんね。
さていよいよデータマネジメントの原則の記述が出てきます。今回は項目のご紹介をした上で、次回以降データマネジメントの原則について詳しく見ていこうと思います。
さて、次回からデータマネジメントの原則について追いかけていこうと思いますが、データマネジメントの原則の項の序盤にこんな記述が出てきています。
データマネジメントは他の管理手法と同様に、戦略的ニーズと業務上のニーズのバランスを取らなければならない。
これって「IT側と非IT側が協力しないとデータマネジメントは実現できません」ということにつながりますね。大事なことだから何度も記述されるのでしょう。次回からデータマネジメントの原則について詳しく見てみましょう。
次回のIT業界に居なかった中の人がデータのことについて理解しようとするこのシリーズもお楽しみに!
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