未来の理想的商取引へ、データをより実用的に

サプライチェーンとオムニチャネル・コマース・フルフィルメント領域の牽引役を担う世界的企業、Blue Yonderはこのほど、データクラウド企業のSnowflakeと、サプライチェーンマネジメントにおける異種データアクセスへの改善に向けたパートナーシップを締結したことを発表した。Blue Yonderジャパン株式会社からも、その旨を公表する発表がなされている。

2社の連携により、Blue Yonderの「Luminate」プラットフォームは、エンドツーエンドのサプライチェーンソリューションで、小売業者やメーカー、サードパーティー・ロジスティクス(3PL)、物流業者といった事業者は、リスクを軽減しながら、それぞれの業界におけるサプライチェーン課題解消に取り組みやすくなる。事業全体の混乱を事前に予測し、予防することも可能になるとされる。

「Luminate」プラットフォームは、AIや機械学習、IoTといった最新テクノロジーを活用する次世代型のデジタルサプライチェーン・プラットフォーム。サードパーティーのデータソースを含む、多様なリアルタイム関連情報を連携し、収益性の高いビジネス意思決定を導く支援を行っている。

一方、Snowflakeの「Snowflake Data Cloud」は、他との連携を持たず自己完結して孤立してしまっているために、十分な利活用がなされていないデータを統合、一元的に管理することで、必要時に素早くデータを発見してセキュアに共有し、多様な分析ワークロードをシンプルに実行できる環境を提供している。

複数のクラウドと複数拠点地域にまたがって単一のデータ体験を実現できると、クラウドデータ活用の基盤整備、データマネジメント領域などで高い注目を集めてきた。

このBlue Yonderによる「Luminate」プラットフォームと、「Snowflake Data Cloud」を組み合わせれば、サプライチェーンを隅々まで可視化し、より迅速かつ正確な、今の情報に基づく意思決定が容易になる。

さらに「Luminate Control Tower」と「Luminate Demand Edge」により、単一ソースのデータインフラを利用可能となって、ワークストリームの孤立化を排除、計画・実行・商取引にわたるエンドツーエンドオーケストレーション、運用管理の自動化を進めることができる。

データをもっと有効に、効率良く使いこなす!

また今回のパートナーシップ締結を基に、Blue Yonderは、Snowflakeが新たに発表した、顧客エクスペリエンスの向上とオペレーションの最適化を実現する「Retail Data Cloud」を活用し、Snowflakeの統合データプラットフォーム、Snowflakeほかパートナー提供のソリューション、業界固有のデータセットとモデルを統合していくともした。

Snowflakeを搭載する「Luminate」プラットフォームは今後、次のようなメリットを提供していくという。

第1にスケーラビリティ面で、データの集約と変換、機械学習モデルの構築、プラットフォームへのデータ取り込みがより迅速に実行可能となり、高速処理とスケーラビリティの向上が期待できる。

第2にはスピード面で、データ処理が大幅に高速化され、包括的なインサイトとおよそ自動化された意思決定まで可能になり、組織全体としての有効性と効率性を無理なく高められる。

第3として、データ重複を削減でき、アプリケーション間での異なるデータや、連携が切れ孤立化したワークフローを排除し、共通データの利用と統合ワークフローの確保が可能になる。

Blue Yonderでは、今日のダイナミックな市場環境において、事業者は発生している混乱をよりよく管理し、サプライチェーン内でなされる決定の影響を短期的にも、長期的にも正しく理解することが求められ、そのための信頼できる唯一の情報ソースを確保しておくことが欠かせないと指摘、Snowflakeとの提携によって実現する異種データへのアクセス性改善やその活用方法における変革支援は、これに大きく寄与すると説明している。

導入により、ユーザー事業者は、混乱が発生する前に予測や方向転換を行い、潜在的な影響を測定・把握、リスクを軽減、より顧客の期待に応えられるよう素早く軌道修正を図ることが可能になるだろうとした。

Snowflake側も、計画から実行まで情報を一元化し、エンドツーエンドでビジネスをつなぐことが可能になるプラットフォームだとし、これによってサプライチェーンのリスクを減らし、顧客体験を強化、自社のビジネス成長を促進させられるとしている。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク

Blue Yonderによるプレスリリース(PR TIMES)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000052.000011112.html

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