ヤマップ社は、環境省と連携協力し、「みんなで守る山岳生態系プロジェクト」として、登山者によるYAMAPへの投稿を活用した山岳生態系調査を実施します。
6月5日の世界環境の日に合わせて発動したプロジェクトで、ヤマップ社が運営する登山地図GPSアプリ「YMAP」で登山者日々投稿する写真やテキストのビッグデータが、山岳生態系調査に活用される試みです。
同プロジェクトの第一弾は、中央アルプスにおけるライチョウ生息域の実態を捉えるための取り組みである「ライチョウモニター」です。ライチョウは高山帯特有の生物種で、2012年には、環境省が定める絶滅の恐れの高い「絶滅危惧IB類」に指定されています。
2018年にメスのライチョウが発見されるまで、中央アルプスではライチョウは絶滅したと考えられていました。従来ライチョウが生存していないとされていた地域での目撃情報は、個体数増加の兆しが予想されるため、生態系調査において非常に重要なデータとなります。
「ライチョウモニター」では、登山者が登山地図GPSアプリ「YMAP」へ投稿した写真の撮影位置を特定し、AIを活用した画像識別機能によりライチョウを目撃した位置を地図上に可視化していきます。蓄積されたデータは、季節別の目撃情報分布状況の把握や生息域の経年変化に関する貴重な資料として活用されます。
そして、中央アルプスにおけるライチョウ生息調査や保全活動を管轄する環境省信州事務所に共有され、詳細な現地活動の資料として活用されます。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
株式会社ヤマップ プレスリリース(PR Times)
BI LAB(データ活用研究所)編集室です。 BI、AI、DWHなどデータ活用に関するトレンドやニュースやコラムをほぼ毎日配信しています。押さえておきたい基本知識から、最新ニュース、事例インタビューやお役立ち情報・セミナーレポートまで、データ活用の専門家ならではの視点と情報量でお届けします。