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【Vizlib Finance】Vizlib Financeのテンプレート機能を試す

執筆者 Deck 更新日時 2025年3月

Topics: Vizlib

目次

はじめに


お疲れ様です。Deckです。

この記事ではVizlib Financeのテンプレート機能を試してその使い勝手を検証します。

サンプルアプリとデータのダウンロード


まずはサンプルデータのダウンロードを行います。次のURLからVizlib Portalにアクセスします。

https://portal.insightsoftware.com/

画面⇒の「Extensions demo apps」をクリックします。

「Download」をクリックします。

アプリとデータをQlik Cloudにインポート


まずは使用するデータをQlik Cloudにアップロードします。

カタログからスペースを選び、「スペースの詳細」をクリックします。

「データ ファイル」をクリックします。

フォルダの追加ボタンをクリックし、フォルダ名を入力して作成します。

アップロードボタンをクリックし、データファイルをドラッグアンドドロップします。

「アップロード」ボタンをクリックします。

次にサンプルアプリをQlik Cloudにインポートします。

「作成」ページから「アップロード」をクリックします。

qvfファイルをドラッグアンドドロップしてアップロードします。

スクリプトの編集


アップロードしたアプリを開き、ロードスクリプトの編集に移動します。

データ取り込みパスをデータのアップロード先に変更します。

各LOAD文についてそれぞれの取り込みパスを変更します。

編集が完了したらリロードを行います。

テンプレートExcelファイルの項目の意味


テンプレートExcelファイルを開きます。

Excelファイルの名前は「FinanceReport_Template.xlsx」です。「PnL」シートを開きます。

それぞれの項目の示す意味は次のようになります。

  • RowNumber
    • テーブルの行ソートに使われる数値です。
  • RowType
    • 行タイプを設定する文字列です。以下のいずれかから選んで設定します。
    • Regular
      • Account行の範囲にリンクされた集計を行います。
    • SubTotal
      • 直上の「Regular」の行の合計を集計します。
    • RunningSubtotal
      • 前回の「RunningTotal」より後の「Regular」の行の合計を集計します。
    • RunningTotal
      • 最初の行から全ての「Regular」の行の合計を集計します。
    • Blank
      • 空白行です。
    • Calculation
      • 最初の行から全ての「Regular」の行を合計します。
      • 通常はメジャー式でのより正確な計算と組み合わせで使用します。
        • Calculation、CalculationInput1、CalculationInput2の計算のことを指します
  • RowLabel
    • 行の名前を示す文字列です。ユニークな名前を付けるようにしてください。
  • Accounts
    • 絞り込み対象のAccountを入力します。
    • 対象はカンマ区切りとダッシュで範囲指定が可能です。
  • PreventExpand
    • 1に設定した場合、行のプラスマークが消え、展開できなくなります。
  • Calculation
    • 集計の計算式を決定する数値を入力します。
    • Vizlib Finance拡張機能のチャートやマスターアイテムの数式から参照されます。
      • 1: 通常の「Regular」行と同一です。
      • 2: 空白行です。
      • 3: 「RowNumber」≤「CalculationInput1」なら集計対象となります。
      • 4: デフォルトでは設定されていませんが、ユーザーがアプリを書き換えて数式を設定することができます
  • CalculationInput1、CalculationInput2
    • Calculationでカスタム数式を適用した場合に参照される数値です。
  • RowNumFormat
    • 行のフォーマットを設定します。
    • Excelファイルの「tNumFormat」シートに設定できる項目の一覧があります。
  • RowNumFormatCode
    • 数値を表示するためのフォーマットです。
    • RowNumFormatの選択によって自動入力されます。
  • RowNumExportFormatCode
    • フォーマットに割り振られるIDです。
    • RowNumFormatの選択によって自動入力されます。
  • RowFromOverride、RowToOverride
    • 「RowType」行を上書き設定します。
  • StyleOverride
    • スタイルを上書き設定します。
    • Excelファイルの「tStyle」シートに定義が設定されています。

テンプレートExcelファイルを編集する


テンプレートExcelファイルの「PnL」シートに行を追加します。

今回は以下の設定にしてみます。

  • RowNumber: 64
  • RowType: Regular
  • ReportRow: AddedRow
  • RowGroup: AddedRow
  • Accounts: 3010-3044,3060,3062-3063,3069,3072,3077-3079,3400,3420-3460,3730-3739,3800-3899
  • RowNumFormat: Default
  • その他の項目: 自動入力または空白

Excelファイルを保存し、Qlik Cloudにアップロードします。

アプリをリロードします。

シートに戻るとカスタムした行が集計に加わっています!

おわりに


以上でVizlib Financeのテンプレート機能を使ったチャートのカスタマイズについての解説を終わります。

Qlik Senseのアプリに改修を加えず、Excelファイルの編集だけでチャートの改善ができるのは便利な機能だと感じました。

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