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Qlik Sense標準 vs. Vizlib Library(棒グラフ編)

執筆者 Turtle 更新日時 2024年10月

目次

1. はじめに


Vizlibは、Qlik Senseの機能を拡張する強力なエクステンションで、データビジュアライゼーションとユーザーインターフェースを強化するためのさまざまなチャートを提供します。

なかでもパッケージの1つである「Vizlib Library」は、Qlik Sense標準チャートでは実現が難しい、あるいは実現不可である表現を可能にするパッケージです。 どういった表現が可能になるかを把握されたい方は、以下の記事をご覧ください。

Vizlib Library for Qlik Sense で作成できる美しくわかりやすいチャート21個

本記事では、そのうち棒グラフを取り上げて、Qlik Sense標準の棒グラフとVizlib Libraryの棒グラフのそれぞれの機能について触れながら、簡単な比較を実施します。

2. 機能の概要と比較


2-1. 棒グラフの機能(Qlik Sense標準)

Qlik Sense標準チャートの棒グラフの機能概要を以下にまとめました。

standard_bar_chart

1項目または2項目
メジャー 軸が2項目のとき1項目、軸が1項目のとき最大15項目設定可能
単色、軸ごと、メジャーごとに付与可能、数式指定も可能
形状 グループまたは積み上げを選択可能
X軸基準線、Y軸基準線を設定可能(基準線は定数線)
トレンドラインを設定可能(平均値、線形などのオプションから選択可能)
その他 -

 

2-2. 棒グラフの機能(Vizlib Library - Vizlib Bar Chart)

Vizlib Libraryの棒グラフ(Vizlib Bar Chart)の機能概要を以下にまとめました。

vizlib_bar_chart

1項目または2項目
メジャー 軸が2項目のとき1項目、軸が1項目のとき15項目以上設定可能
単色、軸ごと、メジャーごとに付与可能、数式指定も可能
形状 グループ、積み上げ、Bar in Barの3タイプを選択可能
X軸基準線、Y軸基準線を設定可能(基準線は定数線)
その他 値のベンチマークを設定可能
棒だけでなくシンボルやアイコンでの表示を設定可能

 

2-3. 棒グラフの比較(Qlik Sense標準 vs. Vizlib Library)

Qlik Sense標準の棒グラフと、Vizlib Libraryの棒グラフの機能概要を以下にまとめました。

  Qlik Sense標準 Vizlib Library
1項目または2項目 1項目または2項目
メジャー 軸が2項目のとき1項目、軸が1項目のとき最大15項目設定可能 軸が2項目のとき1項目、軸が1項目のとき15項目以上設定可能
単色、軸ごと、メジャーごとに付与可能、数式指定も可能 単色、軸ごと、メジャーごとに付与可能、数式指定も可能
形状 グループまたは積み上げを選択可能 グループ、積み上げ、Bar in Barの3タイプを選択可能
X軸基準線、Y軸基準線を設定可能(基準線は定数線)
トレンドラインを設定可能(平均値、線形などのオプションから選択可能)
X軸基準線、Y軸基準線を設定可能(基準線は定数線)
その他 - 値のベンチマークを設定可能
棒だけでなくシンボルやアイコンでの表示を設定可能


以上をまとめると、Vizlib Libraryの棒グラフは、Qlik Sense標準のチャートに比べて以下の点で優れています。

  1. Bar in Barのスタイルを選択できる
  2. 棒だけでなくシンボルやアイコンでの表示ができる
  3. プロパティ項目が豊富に用意されており、細かな表示設定が可能

3. おわりに


今回は、数あるチャートタイプの中から棒グラフを取り上げて、Qlik Sense標準とVizlib Libraryの違いについてまとめました。

以下のサイトから公式のサンプルアプリがダウンロードできますので、より具体的なイメージを掴みたい方は、ぜひご確認ください。

https://insightsoftware.com/sample-reports/products/vizlib/

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Turtle

執筆者 Turtle

可視化領域を中心とした業務に従事しています。