Vizlib Library( https://home.vizlib.com/ )は英国Vizlib社による、Qlik Senseにカスタマイズ性の高いチャートを追加できる拡張機能です。
この拡張機能は非常に多彩な分析方法とビジュアライゼーションのカスタマイズを提供します。
公式サイトよりVizlibを使用したダッシュボードの画像を引用します。
通常のQlik Senseで作成できるダッシュボードとは全く違う表現力を持っていることがわかるかと思います。
(引用元: https://home.vizlib.com/2019/11/12/top-5-data-visualisation-best-practices-you-need-to-remember/ )
この記事ではVizlib libraryの特徴と作成可能なチャートを画像付きで紹介します。
Vizlib libraryは次のような特徴を有しています。
・カレンダー、ヒートマップ、ベン図などの高品質なチャートをノーコード作成できる
・その上で高いカスタマイズ性を有しておりチャート上にHTMLを記述して任意のオブジェクトを表示することができる
・フリーミアムモデルであり、まずは無料で試すことができる(無料版は1アカウントあたり5ユーザーまで、チャート背景にVizlibロゴが表示される。課金は月または年単位)
・オンライン専用であり、自動アップデート機能を搭載しているがオフラインでの使用は不可(Enterpriseのみオフラインで使用可能)
・上記のアップデートにより自動で機能拡張やバグ修正が行われる
2019年12月時点で、Vizlib シリーズには「Vizlib Library」「Vizlib Self-Service」「Vizlib Finance report」「Vizlib Collaboration」がリリースされています。
本記事では最も基本的な「Vizlib Library」で使用できるチャート24種類を一覧で紹介します。
時系列に沿って起こった出来事を左右にスライド表示できます。
Qlik Sense標準のピボットテーブルの機能に加え、ソート・背景色・アイコン表示などが強化されています。
画面上部のメニューをカスタマイズできるようになります。
Qlik Sense標準の保存ボタンやシート遷移メニューが上書きされ、見た目の変更や追加ボタンを設定できます。
項目選択を標準・ボタン・プルダウン・ラジオボタンに変更することができます。
さらに、項目選択時に追加のアクション(項目値の選択、別シートに移動、etc...)を発生させることもできます。
カスタマイズ可能なカレンダーチャートです。
日付の開始~終了を選択する機能も付属しています。
10種類以上のKPIが用意されています。
アイコンで表示したり、棒をグループ化して重ねて表示するチャートを作成できます。
値を1つまたは範囲で選択することができるスライダーです。
値の最小・最大・目盛幅は自由に設定できます。
別々のチャートをボタンで切り替えて表示することができます。
切り替えボタンは画面下部固定ではなく、四隅のいずれかに移動することができます。
多くのカラーパターンがあらかじめ用意されているのが特徴のヒートマップです。
見た目をカスタマイズできるテキストオブジェクトです。
クリックにアクションを設定したり、カーソルを合わせたときにポップアップを表示することができます。ポップアップはHTMLによるカスタマイズが可能です。
標準的なサンキーチャートです。軸の値を表示する位置を見やすい場所にカスタマイズできます。
数式としてミニチャートを設定できるテーブルです。画像2番目のチャートの丸付き勝敗表示はカスタマイズされたHTMLによるものです。
棒・折れ線・シンボル(丸、四角形など)・アイコンを組み合わせて表示できるチャートです。
チャートに補助線を引くこともできます。
視覚効果を付け加えることができる折れ線グラフです。
ゾーンの色分け・ゾーンの説明を表示できる散布図です。
円グラフです。ドーナツ型や鳥頭図に見た目を変更することができます。
データの重なりを表現するベン図を作成できます。
ゲージチャートです。円形・扇形の見た目を選択できるほか、複数メジャーをまとめて表示できます。
メッコチャートです。小さい面積はフォントサイズは小さく表示されるので数字がはみ出すことがありません。
縦横どちらも表示できるいろいろな見た目の直線オブジェクトです。
以上、Vizlib Libraryの基本的なチャート24種類の紹介でした。
Vizlib Libraryを使用すると表現力の高いダッシュボードを作成できることがわかるかと思います。
Vizlib Libraryインストール方法の解説記事はこちらです。