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データの蓄積にDBやDWHを利用することもありますが、Excelやcsv形式等ファイルでデータを管理するケースも少なくありません。
ファイルでデータを持っている場合、よくあるのが日付・年月単位でデータファイルを蓄積しているケースです。
そこで今回Power BIでフォルダ内の複数のファイルを一括で取り込む方法についてご紹介したいと思います。
下図のような売上データが年度ごとに(2022~2025)存在していて、
salesというフォルダーにこれらのファイルを格納しているとします。
※↓がsalesフォルダーの中身です。
Power BIでの売上データ分析のため、こちらのsalesフォルダー内の各年度の売上データをまとめてまとめて読み込んでみます。
Power BI Desktopを開き、空のレポートを作成します。
ホーム → データ → 「データを取得」→ フォルダーを選択して接続をクリックします。
データが格納されているフォルダーを指定して、OKを押下します。
OKを押しますと下図のよう、プレビュー画面にてフォルダー内のファイルの情報が取得できたことを確認できます。
ここではデータの変換は行いませんので右下の「結合」のドロップダウンメニューより「結合および読み込み」を選択して、フォルダー内のすべてのファイルを読み込みます。
「結合および読み込み」を選択するとファイルの結合画面が開きます。
ここでファイル読み込みの為の設定を行います。
・サンプルファイル:どのファイルをサンプルとして読み込み処理を行うか
・元のファイル:文字コードの設定
・区切り記号
・データ型検出:どのデータを基にデータ型を検出して読み込み処理を行うか
今回は全ファイルが同じ形式かつ、デフォルトの設定内容が問題ないためOKをクリックしてデータの読み込みに進みます。
プレビューを確認して設定内容が正しくない場合は設定を変更してください。
OKを押下しますとデータの読み込みが行われ、読み込みが終わりましたら「データ」ペインにテーブルが作成されます。テーブル名はデフォルトで指定したフォルダー名で作成されます。
レポートページにテーブルを作成して、2022~2025年度のデータがすべてインポートされているかを確認してみます。
売上年度が2022, 2023, 2024, 2025のデータがすべて読み込まれています。
今回は一括読み込みについて書かせていただきましたが、同じフォーマットのファイルであればPower BIのフォルダー接続を利用して一括でまとめてデータの変換処理を行うことも可能です。
ファイルの数が多くなると個々のファイルを選択しての変換・読み込みの設定を行うことはかなり時間がかかります。その時はフォルダーコネクタをご活用してみてはいかがでしょうか!