この記事は、BIツール導入支援及びDWH構築支援を15年以上続けてきたINSIGHT LABの中の人が書いています。
QlikではSet分析を利用することが非常に重要であり、かつ、Set分析を扱えるようになることで他のBIツールでできないデータ活用ができるようになります。Qlikを扱ううえで一番重要な関数と言っても過言ではありません。
Set分析では、オブジェクトやチャートにおいて選択範囲を細かく指定することができます。
Set分析を活用することで例えば以下のようなことができます。
コンセプトは非常にシンプルです。
※ $ - 現在の選択値
※ 1-$ - 除外値
※ 1 - 全体
Set 分析を表現する為に、括弧のすぐ後ろに {SET数式}として式を追加します。
例 ($) - Sum({$}売上金額) - 現在の選択値の売上金額
例 (1-$) - Sum({1-$}売上金額) - 現在の選択値、除外の売上金額
例 (1) - Sum({1}売上金額) - 全体の売上金額
SET関数で使われる項目を記入時、「$」記号の直後に 「<>」記号を記入します。
例 ($) - sum({$<支店名={"九州支店"}>}売上金額) - 九州支店の売上金額
数式を理解しやすいように複数行に分けると以下のように表現できます。
sum(
{$
<支店名={"九州支店"}>
}
売上金額)
Set分析におけるcount(*)関数は、例えば、男女の対象者数を求めたい場合、Count({<男女区分={"男}>}性別)とすると、男性の数だけ求めることができます。
詳細は、以下ページをご覧ください。
Set修飾子は、選択された値を修正するために使用されます。
Set演算子は、より細かい分析をしていくことができます。実際に使われている4つの式(「+ : 和集合(Union)」「- : 排除(Exclusion)」「* : 共通集合(Intersection)」「/: 排他的論理和または対象差」)をご紹介していきます。
詳細は、以下ページをご覧ください。
P関数についてはそのとき有効な値を取得し、E関数はそのとき無効な(除外された)値を取得するもので、P関数とE関数は特定の項目を有効にしたり、set分析の中でさらにset分析を指定したりする際に使用します。
詳細は、以下ページをご覧ください。
Qlik(QlikView / Qlik Sense)でSet分析のP関数とE関数「~に関連する/しないレコードを集計」
実際にSet分析の実装方法を基本編と応用編に分けてご紹介します。
すぐに実装方法を知りたい方は、こちらから参照してください。