・Set分析のP関数の使い方を知りたい
・Set分析のE関数の使い方を知りたい
この記事は、BIツール導入支援及びDWH構築支援を15年以上続けてきたINSIGHT LABの中の人が書いています。
今回はP関数とE関数について解説します。
P関数についてはそのとき有効な値を取得し、E関数はそのとき無効な(除外された)値を取得するもので、P関数とE関数は特定の項目を有効にしたり、set分析の中でさらにset分析を指定したりする際に使用します。
具体的には、「商品No=100の商品を買ったことのある人」の集計のようにデータの履歴を見ながら分析を行うことが可能になります。
例として年月日、会員番号、商品No、購入金額のデータを取り込むことにします。
今回は「商品No=100の商品を買ったことのある」会員番号が1, 2, 4の人の購入金額の合計を集計してみましょう。
- 「商品No=100」の購入金額合計を集計する
<code class="hljs stylus">=<span class="hljs-function"><span class="hljs-title">Sum</span><span class="hljs-params">({<商品No={<span class="hljs-string">'100'</span>}>} 購入金額)</span></span></code>
- 「商品No=100の商品を買ったことのある人」の購入金額を集計する
上のデータで商品No=100の商品を買ったことのある顧客は会員番号が1, 2, 4の人なので、それらの人の購入金額が集計されます。<code class="hljs stylus">=<span class="hljs-function"><span class="hljs-title">Sum</span><span class="hljs-params">({<会員番号=P({<商品No={</span></span><span class="hljs-string"><span class="hljs-function"><span class="hljs-params">'100'</span></span></span><span class="hljs-function"><span class="hljs-params">}>})</span></span>>} 購入金額)</code>
- 「商品No=100の商品を買ったことのない人」の購入金額を集計する
前の数式の逆で、会員番号が3, 5の人の購入金額が集計されます。<code class="hljs stylus">=<span class="hljs-function"><span class="hljs-title">Sum</span><span class="hljs-params">({<会員番号=E({<商品No={</span></span><span class="hljs-string"><span class="hljs-function"><span class="hljs-params">'100'</span></span></span><span class="hljs-function"><span class="hljs-params">}>})</span></span>>} 購入金額)</code>
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