目次
はじめに
こんにちは。Deckです。
この記事では、先日行った社内QlikViewサーバーのアップデート後に発生したエラーとQlikサポートとのやり取りを記録しています。
Document Support Informationでエラー
弊社では社内QlikViewサーバーを2024年10月にMay 2023バージョンからMay 2024バージョンにアップデートしました。
アップデート作業はつつがなく完了し、動作検証をしている際に問題は起こりました。
具体的には、アップデート後のバージョン情報を表示するための機能である「Document Support Information」を開こうとすると下記のエラーが発生するのです。
私たちはこれを調査対象と見なし、Qlikサポートと協力しながら原因を探ることにしました。
初期調査の結果として類似のケースは報告されていないとのことなので、手探りで原因を探すことになります。
通信内容の把握
まずQlikサポートから調査依頼を受けたのは通信内容の把握です。
Chromeのデベロッパーツールからネットワークのログを取り、Qlikサポートに送信します。
しばらく後、Qlikサポートからはクライアント側ではなくサーバー側でエラーが発生していることがわかりましたと連絡がありました。
サーバー環境とqvwファイルの調査
エラーがサーバー側で発生していることがわかったので、次はサーバー側の環境調査に入ります。
Qlikサポートの指示通り、次の情報を送りました。
・バッチファイルによる環境情報取得
・System About informationとService and related log filesの取得
・QVS, QMS, QDS, DSC, QVWS, Service Dispatcherのログ取得
・Windowsイベントログの取得
・エラーが発生しているqvwファイルの共有
これらをQlikサポートに送り、連絡を待ちます。
原因がわかった!
数日経ったころ、サポートから原因判明の連絡がありました。
エラーの原因となっていたのはqvwのファイル名でした。
全く別のqvwファイルを、問題発生するqvwファイルと同名にしたところ問題が発生することがわかったそうです。
社内でも該当のqvwのファイル名を変更したところエラーが発生しなくなることを確認できました。
つまり、今回のエラーはQlikViewの未発見のバグを踏んでいたということになります。
サポートによると、エラーを引き起こす具体的な文字は「【」だったそうです。
さいごに
原因が判明したので、サポートにお礼の文面を送りつつサポートケースはクローズとなりました。
こうやってQlikサポートとやりとりするんだなと参考にしていただければ幸いです。
この記事は以上になります。お読みいただきありがとうございました。