目次
シャローム! Sato-Gです。
大阪にさっき到着。
お客様との約束の時間まで少し時間があるので、次行きますかー
…となんばのコメダでこれを書いてる。
さて、Sisenseのコミュニティなどで、xxxx.ecdataとかxxxx.dashのファイルが共有されていたりする。
これらのファイルがあれば、自分の環境に取り込み、同じ環境を生成してダッシュボードの閲覧も可能だ。
今回は、自分の環境からElastiCubeのファイルやダッシュボードのファイルをエクスポートして配布し、また配布されているファイルをインポートして自分の環境に展開する方法を解説する。
1. .ecdataと.dashファイルのエクスポート
1.1 .ecdataとは
C:\ProgramData\Sisense\PrismServer\ElastiCubeData\<ElastiCube名>\ のフォルダ配下にあるElastiCube関連データの中に、ElastiCube.ecubeというファイルがある。
これはElastiCubeのメタデータであり、実際のファイルはdbfarmの中に入っている。
これらElastiCubeの関連データをまとめて1つにパッケージしたファイルが.ecdataファイルだ。
つまりこの中にはElastiCubeのメタデータ、データベースのデータファイルなどの様々なデータが入っている。
1.2 .ecdataファイルのエクスポート
migrationというElastiCubeを作成してみた。
これは現在 C:\ProgramData\Sisense\PrismServer\ElastiCubeDataの中にある。
現在のmigrationは稼働中のため、サーバのSisense Server Consoleで一旦ストップする。
Exportをクリックし、任意の場所にエクスポートする。
エクスポートするファイルは.ecdata形式となるが、ここではmigration.ecdataとしておく。
これで、migrationというElastiCubeのデータ一式がこのファイルに収められた。
1.3 .dashファイルのエクスポート
ダッシュボードも.dashという形式のファイルでエクスポートすることができる。
「分析」画面で、予め作成しておいた"migration"というダッシュボードのサブメニューから「エクスポート」を選択すると、migration.dashというファイルがダウンロードされる。
2. .ecdataと.dashファイルのインポート
エクスポートした
・migration.ecdata (ElastiCubeファイル)
・migration.dash (dashboardファイル)
の2つをインポートすることで、自分の環境に展開していく。
※今回は自分の環境をつかっているので、migrationというElastiCubeとダッシュボードは予め削除している。
2.1 .ecdataファイルのインポート
サーバのSisense Server Consoleを立ち上げ、"Click to import an ECDATA file"をクリックする。
.ecdataファイルの選択画面が表示されたら、migration.ecdataファイルを選択して開く。
.ecdataファイルが開かれると、C:\ProgramData\Sisense\PrismServer\ElastiCubeData内にElastiCubeフォルダが自動的に展開される。
もし、自分の環境でこれを行うと、共有などの設定は引き継がれ利用可能となるが、他の環境から配布されたファイルの場合は共有設定がなされていない。
よって、Webコンソールの「管理者」画面で、「データ管理」→「データソース」でmigrationの共有設定を行う。
共有するユーザを指定し、権限を設定する。ここでは「編集可能」の権限を付与している。
以上で、自分の環境で"migration"というElastiCubeが起動し、利用可能な環境が整った。
2.2 .dashファイルのインポート
ダッシュボードのインポートは至って簡単だ。
ElastiCubeファイルのインポートはサーバで作業する必要があるが、.dashのインポートはクライアントPCのWeb画面で行う。
「分析」画面で「ダッシュボード」のサブメニューから「ダッシュボードのインポート」を選択する。
手元にあるmigration.dashファイルを選択すると、サーバにパブリッシュされ、完了すると以下の画面が表示される。
[OK]をクリックするとダッシュボードが表示される。
以上で、ElasiCubeが稼働し、ダッシュボードから正常にElastiCubeが接続されていることがわかる。
3. まとめ
ElastiCubeとダッシュボードをエクスポートし、さらにインポートして新たな環境で動作させる方法を解説してきた。
これでElastiCube、ダッシュボードを共有して、Sisenseアプリを高度化していこう。
ではまた!