目次
QlikView(クリックビュー)ではストレートテーブルを用いて比較チャートを作成することができます。
ここでは選択した年とその前年の成績を比較するチャートを作成します。
では、説明します。
比較チャートの作成
1.チャートの追加ウィンドウを開きます。
基本設定
1.【ウィンドウタイトル】に『売上比較』と入力します。
2.【チャートの種類】で【ストレートテーブル】を選択します。
3.【次へボタン】を押します。
軸
1.【項目/グループ】から『顧客名』を選択し【追加ボタン】を押します。
2.【軸項目】に『顧客名』が追加されたことを確認して【次へボタン】を押します。
数式の編集
1.『Only (売上金額)』と入力します。
2.【OKボタン】を押します。
数式
1.【追加ボタン】を押します。
2.「Only (売上金額)」と入力します。
3.【OKボタン】を押します。
数式
1.上の【■数式】と同じことをもう一度行います。
2.最終的に『Only(売上金額)』が3つできます。
3.次にその3つの中の一番上を選択します。
4.【ラベル】に『=Max(年)』と入力します。
5.【定義】に『sum({$<年={$(=max(年))}>}売上金額)』と入力します。
6.2つ目の『Only(売上金額)』を選択します。
7.【ラベル】に『=Max(年)-1』と入力します。
8.【定義】に『sum({$<年={$(=max(年)-1)}>}売上金額)』と入力します。
9.3つ目の『Only(売上金額)』を選択します。
10.【ラベル】に『比較結果』と入力します。
11.【定義】に『sum({$<年={$(=max(年))}>}売上金額)-sum({$<年={$(=max(年)-1)}>}売上金額)』と入力します。
12.【次へボタン】を押します。
条件付き書式
1.【比較結果】を選択します。
2.【次の値以上】に「1」と入力します。
3.【次の値以下】に「-1」と入力します。
4.【完了ボタン】を押します。
比較チャートが完成したことが確認できます。
また、上記の方法でやってもチャートがうまく作成できない場合があります。
それは、元データの“年”が数字だけの“2006”や“2007”ではなく、“2006年”や“2007年”となっている場合です。
その時はロードスクリプトを編集してデータの“年”を外すことで対応することができます。
ロードスクリプトの編集ウィンドウを開きます。
これが元データのロードスクリプトになります。このままのロードスクリプトでチャートを作成するとこのように『年』の部分が表示され、リストボックスには“2006年”のように表示されています。
このままですと、チャートの計算式に数字だけでなく漢字が含まれてしまっているためうまく計算をすることができません。
そこで、ロードスクリプトを下記のように編集してみてください。
この『left(年,4)』とは『年』というデータの左から4文字を抜き出す関数です。
それにより初めの数字4文字のみを抜き出すことができました。
こちらでリロードしたものが以下の画像です。
チャートが作成できているのが確認できます。また、リストボックスの『年』の欄が『2006年』から『2006』になっていることが分かります。
このように、計算式を利用したチャートでは元データによってはうまく表示できない場合がありますが、ロードスクリプトを少し編集するだけで対応することが可能です。
また、『left(年,4)』以外にも、他のデータを参照して『year(年月日)』等でも対応することが可能です。