QlikView(クリックビュー)では三種類の関数を使い、指定した値を表示させることができます。
『MATCH関数』・・・特定の値を検索し完全に一致する値を返します。
『MIXMATCH関数』・・・大文字、小文字の区別無く特定の値を検索し、値を返します。
『WILDMATCH関数』・・・指定された項目を検索し、その項目が含まれる値すべてを返します。
チャートを作成し、この三つの関数を使って値を出してみましょう。
● ストレートテーブルの作成
まず、MATCH関数のチャートを作成しましょう。
1.チャートの追加ウインドウを開きます。
■ 基本設定
1.【ウインドウタイトル】に『MATCH』と入力します。
2.【チャートの種類】から【ストレートテーブル】を選択します。
3.【次へ】ボタンを押します。
■ 軸
1.【項目/グループ】から『memberID』を選択し【追加】ボタンを押します。
2.【軸項目】に『memberID』が表示されたことを確認して【次へ】ボタンを押します。
■ 数式の編集
1.入力欄に『member』と入力します。
2.【OK】ボタンを押し、【チャートプロパティ】画面で【完了】ボタンを押します。
以上の作業でストレートテーブルが作成されていることが確認できます。
営業担当者名が格納されています。ここからさらに項目を絞り込んでいきましょう。
再びチャートプロパティを開いてください。
● チャートの編集
■ 数式の編集
1.入力欄に以下の構文を入力します。
=IF(MATCH(member,'Natalie Portman'),member)
『member』の中から『Natalie Portman』に完全一致する値を検索し、チャートに表示します。
2.【OK】ボタンを押します。
以上の作業でストレートテーブルが作成されていることが確認できます。
『Natalie Portman』に完全一致した値のみが表示されています。
別の値を選択してみましょう。
『Natalie』の一部が一致していても抜き出されません。
次に、MIXMATCH関数を使ったチャートを作成しましょう。
● チャートの作成
数式の編集までの手順は先ほどと同じですが、【基本設定】の【ウインドウタイトル】を『MIXMATCH』に変更しましょう。
■ 数式の編集
1.入力欄に以下の構文を入力します。
=IF(MIXMATCH(member,'ewan mcgregor'),member)
『member』の中から小文字『ewan mcgregor』と一致する値を検索し、チャートに表示します。
2.【OK】ボタンを押します。
以上の作業でストレートテーブルが作成されていることが確認できます。
小文字の『ewan mcgregor』を入力しても大文字の『Ewan McGregor』を抜き出すことができます。
● チャートの作成
最後に、WILDMATCH関数のチャートを作成していきましょう。
数式の編集までの手順は先ほどと同じですが、【基本設定】の【ウインドウタイトル】を『WILDMATCH』に変更しましょう。
■ 数式の編集
1.入力欄に以下の構文を入力します。
=IF(WILDMATCH(member,'*john*'),member)
『member』の中から『john』と一致する値を検索し、チャートに表示します。
2.【OK】ボタンを押します。
以上の作業から完成したストレートテーブルは以下の通りです。
『John Malkovich』だけではなく『Jhon Travolta』も、大文字・小文字など関係なく『john』が含まれる項目がすべて抜き出されています。