SET分析の新しい使い方
お疲れ様です。Deckです。
早速ですが、「同じ数式の2個の関数に同じSET分析を適用させたい」とき、皆さんはどうしていますか?
その数式、もっとすっきりとした見た目になるかもしれませんよ。
分析対象データ
今回はこのようなデータを使用します。
数式の2つの例
上記のデータセットで、「大分類名=青果セットの単価はいくらか?」という集計をする数式を作ってみましょう。
「単価=金額/数量」なので、計算ができる数式は2つあります。
①
Sum({<大分類名={'青果セット'}>} [明細金額])/Count({<大分類名={'青果セット'}>} [明細金額])
②
{<大分類名={'青果セット'}>} Sum([明細金額])/Count([明細金額])
2つ目の数式は見慣れないですね。
実は、Qlik Senseでは数式の先頭にSET句を置くことでSET分析の効果を数式全体に適用することができます。
どちらの数式も「青果セットの金額/青果セットの数量」を集計するので、結果は同じになります。
マスターアイテムでも使える
この機能が真の力を発揮するのは数式がマスターアイテムであるときです。
単価のマスターアイテムを作ってみます。
新しいテーブルを作り、メジャーの数式を入力します。
{<大分類名={'青果セット'}>} [単価(マスターアイテム)]
マスターアイテムのときでもSET分析を使って集計することができました。
おわりに
Qlik Senseでは数式やマスターアイテムの外側からSET分析を適用できるようになり、より柔軟な数式が組み立てられるようになりました。