はじめに
Qlik Sense のスクリプト作成時、思った通りにデータがロードされずリロードエラーとなったり、どの処理でエラーが発生し処理が止まっているのか特定が難しいときがあります。そんなときに役立つのが、スクリプト内でメッセージを出力できる 「Trace 」関数です。「Trace」 を使うことで、スクリプトの進行状況や変数の値をログに記録でき、
デバッグ(動作確認)やエラー原因の特定を行いやすくなります。
Trace の基本構文

実行中の「データロード進行状況」ウィンドウおよび「ロードログファイル(.log)」に記録されます。
例
※Qlik Sense SaaSを使用しています
データロードエディタ
出力時のログ
「Trace」に記載したメッセージがログ上に表示されています。
条件付きで Traceを使用する
If構文と組み合わせることで、特定条件のときだけメッセージを出すこともできます。
例
<出力条件>
注文テーブルにデータが存在しない場合
「注文データが存在しません。」を出力
注文テーブルにデータが存在する場合
「注文データ件数 = (〇〇)」を出力する
データロードエディタ
出力時のログ
注文テーブルにデータが存在しない場合
注文テーブルにデータが存在する場合

おわりに
「Trace」は Qlik Sense のスクリプトデバッグで効果的な関数です。
ロード中にどのようなログを出すかを意識するだけで、スクリプトの品質とトラブル対応スピードを格段に上げることができます。
ぜひ、日々の開発や検証に「 Trace 」を取り入れてみてください。













