目次
はじめに
どうもです。最近少しずつQlikにハマりはじめている人です。
今回は2024年7月31日に一般提供されたQlik Answersを試してみました。
早速ですが、Qlik Answersとはナニか?
企業が非構造化データにアクセスして活用する方法を一変させ、すぐに使える生成 AI を搭載したナレッジアシスタントです。ナレッジライブラリやドキュメントリポジトリなど、企業のプライベートなソースから信頼性の高いパーソナライズされた回答を提供し、即座に適切な洞察を得ることができます。完全なプラグアンドプレイとセルフサービスにより、既存のシステムにシームレスに統合され、従業員はリアルタイムの情報に基づいた意思決定を行うことができます。Qlik Answers の回答は説明可能性が高く、ユーザーは回答の出所を知ることができるため、信頼性と透明性を維持することが可能です。Qlik Answers は、クラス最高のセキュリティとガバナンスを提供し、非構造化データを活用してビジネスパフォーマンスを向上するための包括的で導入しやすいソリューションです。
引用: Qlik社プレスリリースより
最近ChatGPTやMicrosoft Copilot、Notion AIなど生成AIを活用した様々なサービスが存在しますが、ざっくりそれらの仲間と捉えてください。
Qlik Answersは企業が保有しているプライベートな情報(ファイル)を学習し、それに基づいた信頼性の高い回答を導いてくれる生成AIです。Qlikによるマネージドされたソリューションのため、既にQlik Cloudを利用していれば、すぐに使用できます。
2024/11/19、日本国内での提供が開始されました!(AWS東京リージョンでホスティング)
ただし2024/10/18現在、日本リージョンではサービス提供がされていません。
(2025年第1四半期に提供予定だそうです)
本ブログで日本語でのスクショが登場しますが、現時点で対応しているシドニーリージョンのテナントを利用しています。
準備
・Qlik Answersが利用できるQlik Cloud環境
・非構造化データ(TXT, PDF, PPTXなど、詳細はこちら)
→今回は弊社紹介資料のPDFを使用します
試してみた
ナレッジベースの作成
まずは、Qlik Answersのアシスタントが質問に対する回答を生成するのに使用する非構造化データを用意していきます。
- Qlik Cloudにアクセス
- Qlik Cloud Analytics(分析) > +作成 > ナレッジベースの順にクリック
- ナレッジベースに名前や説明、スペースを付与
今回は個人スペースに作成しますが、もちろん共有スペースへの作成も可能です - ナレッジベースに非構造化データを追加
今回はローカルからPDFをアップロードします - ファイルを選択し、アップロードをクリック
- アップロードされたことを確認
※この状態ではまだアシスタントは利用できません - ファイルをインデックス化(手動 or スケジューリング)
簡単に言うと、生成AIがナレッジベースを効率的に検索できるようにする作業です - インデックス化の完了を確認
以上でナレッジベースの作成は終了です。
アシスタントの作成
- 「アシスタントの作成」をクリック
- アシスタントに名前などを設定
- アシスタントの画面が開きます
自動で開かない場合は、作成したスペースからアクセスしてください - チャットを拡大します
拡大後
以上で、アシスタントの作成は終了です!
非常に簡単に構築することができました。
質問する
では早速アシスタントに質問を投げてみます。
まずはこの質問です。
回答がきました。いい感じですね。
次はこれ。
回答がきました。
生成される回答には、そのソースも表示されます。
参照されるソースも同時に確認ができるので、信頼性の高い回答であることがわかります。必要に応じて、ソースのコピー、ダウンロードも可能です。
加えて、ナレッジベースに含まれていない内容に対する質問へは、正直に答えられない!と応えてくれます。(ここだけEnglish)
おまけ(ナレッジベースの強化)
生成された回答に対してフィードバックを行い、回答の質、ナレッジベースの育成していくことができます。
をクリックした時のみ、以下のように詳細にフィードバックを送信できます。
このフィードバックは、アシスタントの「確認」タブから所有者が確認できます。
所有者はこの情報を元に、キュレーション改善に取り組み、より信頼性の高いアシスタントの提供が実現できます。
さいごに
業務における生成AIの活用が注目されていますが、セキュリティやコスト面などの課題に直面し、思うように活用が進んでいないことも耳にします。
しかしQlik Answersは前述の通り、Qlik Cloud上で完結します。またQlikによるフルマネージドのため、自前で用意するのと比較して構築・保守のコストと時間を削減することができます。そのため既にQlik Cloudを利用していれば、非常に取り入れやすいと考えます。
別の記事で、その他の機能などもご紹介していきます。
それでは。