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みなさま、元気にTab活してますか?
私も現在Tableauを導入されたお客様への活用支援に取り組んでおります('◇')ゞ

Tableau Prep Builder 2021.4新機能 「パラメーター」について

その取り組みの中でTableau Prep Builderをデータ加工・修正のため利用しているのですが、2021.4でリリースされました新機能「パラメーター」を使う機会があり、依然と比べて格段にデータ接続先の管理が楽になったのでとっても感動しました!

したがって今回は活用事例のひとつとして、パラメーターを使ったデータ接続先の切り替え方をご紹介いたします。

そもそもパラメーターって?

「パラメーター」とは日本語にすると「変数」のことです。
対義語である「定数」が固定された値であることと対照的に、「変数」はその時々で柔軟に変化する値です。
変数というと一般的には数字をイメージしますがTableauの場合、数字だけではなく、文字列や日付などもパラメーターとして扱います。
例えばDesktopでパラメーターを使う例を挙げてみると、年月ごとの売上金額合計を表示しているチャートに対して、数量の合計値に切り替えたい、といったことはありませんか?
そんな時にパラメーターを使うと、クリックだけで柔軟にチャートの値を切り替えることができます。

 

Tableau Prep Builderのパラメーターの利用事例

さて、このパラメータはこれまでTableau Desktopのみで使える機能でしたが、Tableau Prep Builderでも2021.4から利用できるようになりました。

今回はパラメーター利用例のひとつとして、以下のような私の開発時によくある状況に基づいてご説明したいと思います。

ダッシュボードを開発するためデータ提供をしていただく場合、ひとまずサンプルのデータをもらい、開発の完了後に本番環境のデータに置き換える、ということがよくあります。
そのため進め方としては以下のように開発環境と本番環境を準備しておき、サンプルデータと本番データをそれぞれに配置、状況によって適宜データの接続先を変更するイメージです。

Tableau Prep Builderを使ってこのような開発の進め方をしていく場合、データ接続後の「設定」タブでファイルのパス(下図の赤枠部分)を変える必要があります。

これまでファイルの接続先を変更方法としては、「参照」から読み込み先を変更する必要があったのですが、その都度変更する手間がなかなか面倒...orz と感じていました。

そんな悩みを解決してくれるのがパラメーター機能です!
パラメーターを利用することで、この接続先をサクッと簡単に切り替えることができます。

パラメーターを使った接続先の切り替え

この接続先の切り替えを説明するにあたり、以下のような環境を準備してみました。
開発環境、本番環境それぞれのデータにパラメーター切り替えで接続する手順をご紹介したいと思います。

①まずは開発環境のcustomer.csvに接続します。

②パラメーターのアイコン(フロー画面の右上)>パラメーターの作成をクリック

➂パラメーター作成の画面でパラメーターの名前、値を設定します。

「現在の値」に開発環境フォルダのパスを入力します。
データの型は文字列、そのほかの設定は特に変更しなくて大丈夫です。
OKをクリックして画面を閉じます。

④今度は本番環境のパスを設定します。

パラメーターの作成をクリックし、同様の手順で本番環境のパスを設定したパラメーターを作成します。

以上までの手順でパラメーターが2つ作成できました!

⑤接続先でパラメーターを設定する

まずはいつも通りデータに接続します。
設定タブの「ファイル」をみると、接続したファイルのパスの横にパラメーターのアイコンが表示されます。

ここでパラメーターに置き換えたいパスを選択状態にします。

もしくは消してしまってもOKです。

その状態でパラメーターアイコンをクリックして、まずは先ほど作成したパラメーターの「Dev」を選択してみましょう。

すると選択(もしくは削除)した部分にパラメーターが挿入されます。

「プレビュー」のところに表示されているパスが接続したいファイルのパスになっていればOKです。

間違っていると以下のようにエラーのアイコン「!」が表示されちゃいます。
プレビューに表示されるパスをよく見て修正してくださいね。

パラメーターを使ったパスの設定はこのような手順で行っていきます。
データを確認すると、確かに10レコードのデータに接続できていることが分かります。

⑥接続先をパラメーターで切り替える

では今度は本番環境のデータに接続してみましょう。
設定タブの「ファイル」で、先ほど入力した「Dev」のパスを選択した状態にします。

もしくは消してしまってもOKです。

今度はパラメーターの「Prod」を選択しましょう。

これで今度は開発環境の「customer.csv」に接続できているはずです。
確認してみると、確かに20レコードになっていますね、楽ちん!

以上がパラメーターを使ったファイル接続先の切り替え方法でした。

パラメーターで接続先を設定するときの注意点

パラメーターを使った接続先の設定を行った場合、ファイルの保存形式は.tfl形式にする必要があります。
.tflx形式で保存しようとすると、せっかく行ったパスの設定が一時ファイルに置き換えられてしまいます。
保存するときには以下のようなポップアップが表示され「パスが変換されちゃうよ!」と注意を促されます。

ファイル.tflxで保存したファイルを開き直すと、確かにパラメーターの設定が解除されてしまっていますね。

パラメーターの設定まで含めて保存したい場合には、.tfl形式で保存するようにしてくださいね。

今回は接続先の変更についてご説明しましたが、このパラメーターはまだまだほかに活用できることがありそうです。
新しい使い方が見つかりましたら、またこちらでご紹介いたします。

Tableau Prep Builderのパラメーター機能、ぜひご活用ください!

 

 

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執筆者 BI LAB編集室

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