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Qlik Senseでリピーターの分析:Aggr関数を使った数の集計

執筆者 Deck 更新日時 2017年11月16日

■目次

Qlik Senseでリピーターの分析:Aggr関数を使った数の集計

 

こんにちは。Deckです。

今回は『リピーター分析』をテーマにデータ分析を行ってみましょう。

  • リピーターは顧客全体の何%
  • 全体の売上金額の中で、一度だけ購入した顧客とリピーターが占める購入金額の割合はどうか
  • リピーターになると明細1件あたりの購入金額は変化するかどうか

サンプルデータはこちらからダウンロード

 

リピーターが顧客全体の何%か?

まずは「リピーターは顧客全体の何%を占めるか」を集計してみましょう。

シートの編集画面から「円グラフ」を追加します。

 

軸の追加

チャートに軸を追加し、軸項目は「=Aggr(Count(distinct 明細番号),顧客ID)」、ラベルに「購入回数」を設定します。

先頭の「=(イコール)」を忘れないようにしてください。


 

軸の設定で使用したAggr関数は『顧客IDごとに明細番号がいくつあるか集計し、結果を軸に設定する』ということをしています。

例えばある顧客IDに対して明細番号が2つ見つかったら「購入回数は2」となるわけです。

ポイント Aggr関数は集計の結果で軸を振り分ける

 

メジャーの追加

チャートにメジャーを追加します。

ラベルは「顧客数」、数式は「Count(Distinct 顧客ID)」に設定します。

同じ顧客IDが複数回カウントされないように数式にはDistinctが必要です。

 

「スタイル」メニューからチャートに色を設定しましょう。

配色タイプから「メジャー別」を選びます。

 

リピーター数のグラフ完成

リピーター数を集計する円グラフが完成しました。

このグラフから、リピーターは購入者全体の15%程度であることがわかります。

 

 


 

一度だけ購入した顧客とリピーターが占める購入金額の割合

全体の売上金額の中で、一度だけ購入した顧客とリピーターが占める購入金額の割合」を集計するチャートを作成します。

 

先ほど作成した棒グラフをコピーし、チャートタイプを棒グラフに変更します。

 

 

メジャーのラベルを「Sum(売上金額)」、数式を「売上金額」に変更します。

 

 

以上で「全体の売上金額の中で、一度だけ購入した顧客とリピーターが占める購入金額の割合」のチャートは完成です。

 

リピーターになると明細1件あたりの購入金額は変化するかどうか

最後に「購入回数が多い購入者は1回あたりの購入金額が変化するか」を集計するチャートを作成します。

先ほどと同様にチャートをコピーし、メジャーを変更します。

メジャーのラベルを「明細当たり売上金額」、数式は「Sum(売上金額)/Count(Distinct 明細番号)」に設定します。

 

ソート順が「購入単価が高い順」になっているので、「購入回数順」に変更します。

 

購入回数1回当たり売上金額のチャートが完成しました。

このチャートからは購入回数3回までは大きな変化はありませんが、購入回数がそれより多くなると購入単価が下がることが示されています。

実際には5回も購入した顧客は少ないため誤差が大きく出ている可能性も考えられるため、その他の集計と合わせて分析を行いましょう。

 

この記事は、以上です。

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BIスペシャリスト