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【Qlik Cloud】HidePrefix / HideSuffixってなに?

2025年8月22日

目次

はじめに

こんにちは。

先日のQlikデータソンに出場した際の活動で知った、HidePrefix / HideSurffixについて
ご紹介したいと思います。

どんな時に使う?

Qlikヘルプには以下のように記載があります。

このテキスト文字列で始まる項目名はすべて、システム項目と同様に非表示になります。 これはユーザー定義変数です。
(例)set HidePrefix='_' ;

このテキスト文字列で終わる項目名はすべて、システム項目と同様に非表示になります。 これはユーザー定義変数です。
(例)set HideSuffix='%';

どちらもデータロードエディタで定義した文字列を、項目名に含めると、その項目をシートの項目一覧やUIから非表示にする機能です。

【主な利用シーン】

  • システム項目やキーなどの技術的な項目を隠す
    例)結合キーやテーブル加工などのために使う項目
  • セクションアクセス用の項目を隠す
  • ユーザーには非表示にしたいが、シート内のごく一部数式等のロジックで使いたい

要はアプリの裏側で項目を保持しているけれど、
エンドユーザーの分析・操作には不要な項目をシート・UIで非表示にするための機能です。

ユーザーが分析する際に使う項目が明確になり、項目調査の手間や混乱を避けられます。

イメージがつきにくいので、実際に使ってみましょう。

やってみよう

HidePrefix、HideSuffixはどちらも動作としては同じになるため、今回はPrefixの方で試してみます。

  1. 新規アプリを作成&データロードエディタを開く
  2. サンプルデータをリロード


  3. HidePrefixの定義
    HidePrefixにする文字列を定義します


  4. リロード > シートの項目を確認
    通常通りのリロードをしたものの、HidePrefixによって、
    想定通り'_'(アンスコ)のついた項目(_Key)がシートで非表示になっている


    項目をリネームした状態でも適用されるのか確認してみましょう。
  5. スクリプトを以下の通り編集


  6. リロード > シートの項目を確認
    先ほど同様に想定通りの動作結果が得られました!


    📢ちなみにデータロードエディタ側ではPrefixを設定しても項目表示が残り続けます!

(おまけ)

加えてPrefix / Suffixを付けた項目は、そのままロードエディタで利用できます。
(例)

↓リロード後

非表示だがシートで使えてしまう

実はHidePrefix/Suffixを使用して非表示にした項目を、シート内で使うことができます。
上記の利用シーン3つ目は、この方法を使います。

添付の通り、HidePrefix/Suffixを付けた項目名で入力すればOKです。
私が検証した範囲では、SET修飾子でも利用できました。

もしUI上に表示される形で利用(軸やマップなど)される場合は、絞り込み(選択)をしても選択バーが表示されないのでご注意ください。
(代わりに「非表示選択が適用されています」と表示)

おわり

いかがでしたか。

先述の通り、私はデータソンでの作業を通してこの機能を初めて知りました。
その時は最後に紹介した「絞り込みした際の選択バーを非表示にする」を実現したく、
この機能での実装にいたりました。

稀なケースかもしれませんが、また1つ知識を増やせてよかったです!

ちなみに項目非表示の方法で、$Hiddenタグを付与する方法もあるらしい…!

それでは。

Koh

Written by Koh

BIエンジニア。 Tableau Desktop Certified Associate、DATA Saberを保持。

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