Qlik Data Transferとは
Qlik Data Transfer(QDT)はクラウド版Qlik Sense(Qlik Sense SaaS)を利用する際に、データをクラウド上に自動でアップロードしてくれるツールです。
Qlik Sense SaaS単体では、DWHやローカルに配置しているファイルを自動でアップロードする機能がないため、データが更新されたときにSaaS上でも最新データを反映するためには、QDTをSaaSと連携させる必要があります。
今回はそのQDTを使い、ローカルに配置したExcelファイルが更新されたときに、SaaS上にデータを自動でアップロードする設定方法をご紹介したいと思います!
Qlik Data Transferの設定方法
まずはQlik Data Transferをアップロードしたいファイルが保存してあるコンピューターにインストールしてください。
インストール手順については、以下の公式ヘルプをご参照ください。
Qlik Data Transferのインストール
無事にインストールが済み、起動できるようになったら以下の手順でデータフォルダを設定していきます。
- 左側に表示される「データフォルダ」をクリック
- 右上に表示される「追加+」をクリック
- 以下のような画面が表示されます。
設定するファイルアップロードに対して適当な名前を付けます。 - アップロードするデータフォルダのパスを指定します。
フォルダのアイコンをクリックすると、フォルダを指定するウインドウが表示されますよ。 - データをアップロードするSaaS上のスペースを選択します。
- データのアップロードと同時に更新するアプリを選択します。
※選択なしも可能です。 - プレフィックスを設定します。
プレフィックスを設定すると、アップロードするデータファイル名の頭に任意の文字列を指定することができます。
※指定なしも可能です。その場合はアップロードしたデータの名前にデータフォルダ名が自動で付与されます。 - 「承認する」をクリックします。
- 表示された設定内容を確認してください。
修正したい場合は右端の「...」をクリックすると、編集画面をまた開くことができますよ。
↓
以上で設定は終了です。簡単ですね!
これで設定したフォルダのデータが更新されると、SaaS上にデータが自動でアップロードされます。
Qlik Data Transferから手動でアップロード
上記の手順で設定すると、データフォルダ内に配置したデータが更新されたときに、データがSaaS上にアップロードされます。
したがって、とりあえず現在フォルダに配置してあるデータをアップロードしたいという場合、手動でデータをSaaS上にアップロードする必要があります。
QDTを使って手動でアップロードする場合、以下の手順で行います。
- 画面右の「...」をクリック
- 「アップロード」をクリック
「ステータス」の項目が「✔成功」になればアップロード完了です。
簡単ですね!
更新を待たずにデータをSaaS上に置きたい場合は、この手順を参考にアップロードしてください。
終わりに
最近のQlik Senseアップデート情報をチェックすると、 SaaS機能のアップデートが重点的に行われているようです。
SaaSを利用される場合、Qlik Data Transferを利用することでデータを効率的に最新状態に保つことができるので、ぜひご活用ください!