Qlik Senseで先月比のグラフ、移動年計のグラフを作成
こんにちは。Deckです。
今回は「先月比○○%」「移動年計」のグラフを作成しましょう。
移動年計グラフとは?
移動年計は「それぞれの年月につき過去12か月分の集計をしテーブルやグラフの形で表現する」ものです。
「秋ごろから冬にかけて主力商品であるセーターが売れる」など季節ごとの変動を打ち消した集計が可能になります。
グラフの追加
シートの編集画面から「マルチ チャート」を追加します。
軸の設定
軸の設定で「年月」を選択します。
月ごとの売上金額を集計
チャートにメジャーを設定します。
ラベルは「売上金額」、数式には「Sum([売上金額])」を入力します。
数値書式は「数値」→「1,000」を設定します。
先月比を計算
先月の売り上げと今月の売り上げを比較する数式を追加します。
ラベルは「先月比」、数式は「Above(Sum([売上金額]))/Sum([売上金額])」を設定します。
数式中に出てきたAbove()関数は「テーブル上で1つ前の行の集計を行う」関数です。
このチャートの軸は「年月」なので、一行上の計算を行うと「先月の売上金額」となり、先月比を集計することができます。
数値書式は「数値」→「12.34%」を設定し、「副軸」表示に切り替えます。
チャートのスタイルから「Y軸:先月比」→「範囲」を開き、最小値を「0」に設定します。
移動年計
先ほど作成したチャートをコピーし、数式を新しく設定します。
ラベルは「移動年計」、数式は「RangeSum(Avobe(Sum([売上金額]),12)」を設定します。
Above()関数の0は開始位置、11の部分は値を返す範囲です。
→「0か月前(=今月)から11か月までの売上金額の合計」をそれぞれの年月で集計することのできる数式になりました。
数値書式は「数値」→「1,000」を設定し、「副軸」表示に切り替えます。
完成
売上金額の先月比を集計するグラフ・移動年計のグラフが完成しました。