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【Qlik Application Automation】新たなレポート配信~QAAでのオブジェクトイメージのSlack配信を試してみた。

2024年11月13日

目次

はじめに

Qlikのレポート配信手段というと、ナニが思いつきますか?
実はこれまで2種類ありました。

そして今回ご紹介するQlik Application Automation(以降、QAA)を使用した方法が、新たに加わります!

配信先やレポートのカスタマイズ度合いによって、どの手段を用いるべきかは異なります。
今回のQAAの方法は、以下の要件をお持ちの方にマッチしています。

  • Slack / Teamsなどのコミュニケーションツール、Sharepoint / S3などのクラウドサービス、またはメールに配信したい
  • レポートはアプリ上のシート / チャートから取得・構成されていればよい
    (≒レポート用の新たなテキストやその他オブジェクトなど追加要素はない)

一方で、上記よりシンプルにメール配信できちゃえばよければ、サブスクリプション。
レポート用に更なるカスタマイズが必要であれば、NPrintingのようなイメージです。
ざっくりですが、詳細は別途で。

さて、本題に参ります。
今回はQlik Communityの記事を参考にして、QAAの機能を試してみたいと思います!
レポートではなく、特定オブジェクトイメージのSlack配信をやります!

準備

  • Qlik Cloudアカウント(Automation Creator権限が必須)
  • 配信するオブジェクトを含むQlik Sense アプリ
  • Slackアカウント

構築スタート

  1. QAAを新規作成し、テンプレートを選択
    "Send a Chart Image to Slack"を選択します
  2. Variableブロックを追加
  3. Variableブロックに"AppId"を入力
    まずは変数を新規作成する

    作成した変数に対して、アプリIDを入力する
    ※アプリIDはアプリのURLから取得できます
  4. 配信時に適用するフィルターを設定
  5. フィルターを一時ブックマークに登録
    Qlik Sense上での選択は適用されないため、設定したQAAをブックマーク化する
  6. 配信するオブジェクトを設定

    ※オブジェクトIDは、アプリ上オブジェクトを右クリック>共有>埋め込みを順にクリック>表示されたオブジェクトIDをコピーし取得する
  7. 配信するSlackとのコネクションを作成
    ※必要に応じてSlack管理者さんと連携して作成しましょう
  8. Slackへの配信時の詳細を設定
  9. 配信スケジュールを設定
    ここでは、日本時間の毎週金曜日8:30に配信されるように設定(2024/11/1は金曜日)
  10. フローを「Save」(忘れずに)

以上!一部ブロックに何も設定を施していませんが、テンプレートとして最低限の設定がされています。ご自身の状況に応じて設定を変更してみてください!

実行結果

QAAが正常に動いていることを確認できました!

おわり

いかがでしたか。
これまでSlackのようなコミュニケーションツールやストレージへの保存は、標準機能での実現は難しかったと思います。今回はSlackへの配信でしたが、その他ツールへの配信も今回のフロー、または添付記事から実現可能です。

また今回は1つのオブジェクトイメージ配信でしたが、シート全体や複数シート・オブジェクトのレポートやPDF化も可能です。

部署やチームごとに見たいデータ、配信先は異なることもあると思います。それをどう実現するのか、次回あたりに取り上げられたらと考えています!それでは!

参考

Koh

Written by Koh

BIエンジニア。 Tableau Desktop Certified Associate、DATA Saberを保持。

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